例えば、おっちょこちょいなところは姉妹2人に共通しています。早とちりが非常に多いとか。やっちゃいけないと分かっているのに、つい動いてしまう感じ……後ですごい後悔するんですけどね。一回失敗したら賢い人は学習するけど、おっちょこちょいはすぐに忘れて同じことを繰り返します。そこがどれみと似ているかな。佐藤監督は同期なので、過去の私のおっちょこちょいなミステイクを目の当たりにしていて「関さん、また同じことして!」とかよく言われます。でも、「私も弱味を握られているけど、あっちの弱味も握っているし……」とか思ったりして(笑)。

 

 どれみとぽっぷは、実在する姉妹のテイストを綺麗に2つに分けてみました。ぽっぷは、意外としっかりしているタイプ。私よりも妹に近いですね。家の中では、どれみよりもぽっぷの方が優勢な位置にいますよね? そこも全く一緒です。私はよく喋るタイプだと思われているみたいだけど、家に帰ると妹の方がよく喋ります。私は本を読んだり音楽を聞いたりして、妹は母親と喋ってガチャガチャ動いてますね。

 放送当時はちょうど子供の数が減り始めて、ひとりっ子の比率が多くなっていました。そんな中で、ちゃんと兄弟や姉妹のいる家族を入れておきたくて、クラスメイトのお兄ちゃんや妹のお話も入れて「兄弟がいるとこういうことが起こるんだよ」と伝えたかった。魔女見習いの子たちの中にも、ひとりぐらい男の兄弟がいる子を入れた方が良かった、と今となっては少し反省しています。

後編に続きます。

このインタビューは2020年11月に発売された「おジャ魔女どれみ OFFICIAL CHARACTER BOOK どれみ&おんぷ大全」に収録されたインタビューを一部転載したものです。

「名前を変えたらプリキュアになりそうで…」あの映画に“どれみちゃん”が登場しないワケ へ続く

2022.01.12(水)
文=岩佐陽一、「文藝春秋電子書籍」編集部