2021年にCREA WEBで反響の大きかった記事ベスト5を発表します。グルメ部門の第5位は、こちら!(初公開日 2021年2月14日)。
» 他のベスト記事も読む
» 「そおだよおこの関西おいしい、おやつ紀行」連載一覧
近頃、関西で注目の台湾カステラ。あちこちにお店があるなか、京都でお気に入りのお店を見つけました。
![台湾カステラをカットするところ。大きくふくらんでいて、びっくりのボリューム!](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/c/0/1280wm/img_c0aefe6a78c60dd57ef9b6b28a2e317185181.jpg)
京都の中心街近く、阪急京都線烏丸駅、京都市営地下鉄烏丸線四条駅6番出口から南西へ徒歩約7分。2020年4月にオープンした「The old taste.」は、店先の赤い提灯が目印。12席の、シンプルでカジュアルなカフェです。
![「台湾カステラ・プレーン」奥がシングル600円、手前がダブル1,100円。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/6/5/1280wm/img_65197ae9b216fc13cc2cc6fb1db0bde198956.jpg)
![「台湾カステラ・ダークチョコレート」シングル650円(ダブルは1,200円)。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/f/c/1280wm/img_fc0412eb29eb7b698a791c3fc2eb2b26133893.jpg)
台湾カステラは、プレーンとダークチョコレートの2種類で、シングル12センチ×4センチ、ダブル12センチ×8センチの2サイズのみ。生クリームやフルーツを使ったアレンジメニューはありません。
「妻のおばあさんのレシピを元にして、1台ずつ、お店でていねいに焼き上げています」と、店主・山口さん。店内に甘く優しい香りが漂っています。
材料は、砂糖、薄力粉、卵、サラダ油。卵が多く、卵白をしっかり泡立てるのがポイント。
砂糖を控え目にして、一緒に楽しんでほしい台湾の紅茶やコーヒーに合うようにしたのだそう。
![台湾カステラはプラス500円で台湾茶とセットに。杉林渓谷高山茶、阿里山紅茶、東方美人茶、桂花烏龍茶、台湾茉莉花茶などがあり、通常600円。何煎も飲めます。「阿里山珈琲」650円。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/4/6/1280wm/img_46932b7583dfd5de207f5ac0b56e302d96843.jpg)
そのまま食べると、ふんわり、ふるふる。弾力があるのに、生地の細かい泡が口の中でシュワシュワッと消える優しい口溶け。いくらでも食べられそう。
「オーブントースターで温めると、表面がサクサクして、また違った味わいになります」と山口さん。テイクアウトして試してみると、卵の香りが立ち、懐かしい「乳ボーロ」風の味わいに。
奥様の通称ウェイウェイさんは「私は冷蔵庫で冷やして、ひんやり冷たいままが好き」とにっこり。
ダークチョコレートを使ったチョコ味も、優しくクセになる味わい。どちらも数が限られているので、テイクアウトだけでなく、イートインも2日前までの予約が確実です。
![山口友規さん、曾采薇(ソウサイビ)さん夫妻とベビー。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/5/3/1280wm/img_5362cdfe7d5b724d1f41ab65b841d80d98856.jpg)
「手作りのカステラや豆花(トウファ)などを、毎日のように食べていました。おばあさんが作ってくれていたレシピをベースに、何度も何度も試作を繰り返して再現したんです」と、ウェイウェイこと、曾采薇(ソウサイビ)さん。
台南出身で、小さい頃からおばあさんが作るお菓子や料理が大好きだったと言います。留学生として日本に来て、おばあさんの味がとても恋しかったのだそう。山口友規さんと出会い、結婚。3年前に亡くなったおばあさんの味の台湾スイーツとフードをメニューに、昨年、夢だったカフェを始めたのでした。
![小豆、タピオカ、白玉がトッピングされた「豆花」650円。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/1/2/1280wm/img_12a7be23fd35c5fec0cfb8ca1bdbdb0e88853.jpg)
もうひとつのオススメスイーツが「豆花(トウファ)」。つるん、ぷるん、優しい口当たりの豆花は、小豆、タピオカ、白玉がトッピングされています。これもおばあさんのスタイルなのだとか。様々な食感が楽しい。
台湾カステラや豆花には、台湾の「阿里山紅茶」や「東方美人」などの香り高いお茶や、珍しい「阿里山珈琲」を合わせましょう。カステラをカフェラテに浸して食べるのもオススメだそう。ちょっと欲張りな台湾カステラ、豆花、台湾茶のセットもあります。
![「ルーロー飯」600円。画像提供:The old taste.](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/b/7/1280wm/img_b7646690e31f29823b339516ad86353b84504.jpg)
![「台湾水餃子」500円。画像提供:The old taste.](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/c/f/1280wm/img_cf2db57be63bbd9194c5b796a75ef63195528.jpg)
ルーロー飯や台湾水餃子などのフードもおばあさんのレシピで、もちろん手作り。台湾スイーツとフード、台湾茶をゆっくり楽しめば、台湾を旅した気分。アットホームな雰囲気と優しい味わいに癒やされます。
![](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/2/4/1280wm/img_2420c4cb38ac707fbd5d38024cf827ca203705.jpg)
「The old taste.(ジ オールドテイスト)」
所在地 京都市下京区堀之内町272-7
電話番号 075-741-8115
https://m.facebook.com/theoldtaste.kyoto/
https://www.instagram.com/theoldtaste.kyoto
![](https://crea.ismcdn.jp/common/images/blank.gif)
2022.01.03(月)
文・撮影=そおだよおこ