台湾の饒河街夜市での鳥卦(神鳥占い)が“当たる!”と評判の悟明老師。実はあらゆる占術に精通していて、台湾ではメジャーな紫微斗数での鑑定も行っています。
そこで、日本の読者のために、毎月の世相を紫微斗数で読み解いてもらうことに。ここでは大局をみる際に使われる「天下第一盤」で占います。
【2021年11月】悟明老師が占う「世界の動き」
今月も全世界的な課題は変わりません。
どの国においても、悩みどころは新型コロナウイルス対策と経済の停滞でしょう。
しかし、4つの国には、経済がぐっと上向く兆しがあります。活気づくのは、アメリカ、カナダ、イギリス、ロシア。これらの国々の勢いが世界に波及し、経済復興の弾みとなることを願いたいところです。
具体的な産業では、まず水に関係する業界。運輸、貨物船業が好調です。株を買う際には検討の余地があるでしょう。
次に金にまつわる業種。ハイテク産業と金融業も要注目です。金の投資の好機かもしれません。
そして、火が象徴する業種。飲食業がジワジワと回復していくようです。併せてホテル業も活気を取り戻していくでしょう。
さて、今月の鍵となる4つの星は、カナダを示す貪狼星、北アメリカを示す太陰星、この時期は台湾を示す宮に入る右弼星、ヨーロッパを示す天機星です。
貪狼星=カナダは、吉星である化禄を伴っていて、その好影響を受け、貪狼星が象徴する“欲望”にまつわる業界が活性化しそう。
具体的には、ホテル、レストラン、骨董、宝石といった、比較的贅沢なものや嗜好品を扱う分野が有利です。
ただ、心配事を意味する凶星・天哭が入ってくること、銀河線でつながる中国の凶星の影響を受けることから、新型コロナウイルスとの戦いは変わらず続くものと思われます。皆が一致団結して、防疫に取り組む姿勢が大切になってくるでしょう。
太陰星=北アメリカは、吉星の化権を伴います。銀河線でつながる台湾からの好影響もあり、経済面での回復が見られるものの、凶星である死符が入ってくるため、コロナによって亡くなる人が減ることはない模様です。
また、化権が象徴する事柄のひとつである“論争”が活発になる兆しも。悪く出ると、国内での揉め事が増える、という事態になっていくでしょう。
3つ目は、右弼星。この時期は、天同星=台湾に入ってきます。この6大吉星の右弼星の力を受け、経済面でも防疫面でも大きく前進していくように見て取れます。
さらには、災いを福に転じさせる吉星・解神も入ってくるため、何らかのピンチが訪れたとしても、それをチャンスに変え、平安を取り戻していくでしょう。
最後に、天機星=ヨーロッパ&中東。凶星の化忌を伴うこと、同じく凶星の陰煞が入ってくることから、この時期は楽観できない運勢にあるといえます。
具体的には、やはり新型コロナの感染拡大が心配されます。
また、ロシアは、経済的な発展が期待できる4つの国のひとつとして挙げましたが、この時期は、捲舌という小さな凶星が存在します。
この星が象徴するのは口論。ニュース等では報じられないかもしれませんが、国内では、激しい政治的舌戦、何らかの対立が激化する可能性が見て取れます。
2021.10.30(土)
文=堀 由美子