なかなか思うように旅行ができず、「旅に行きたい!」熱が高まっている方も多いのではないでしょうか?

 特集では、日本各地の観光のプロに、その土地ならではの秋の絶景・風物詩についてアンケートを実施。

 今回は、CREA編集部が選ぶ、群馬県の秋の風景4選をご紹介します。

 日本にはまだまだ知られていない絶景がそこかしこに。この先の旅の候補地にぜひ。

» 日本の隠れ絶景・風物詩リスト


◆大峰山の紅葉

 大峰山は、利根川と赤谷川の間に連なる高原状の山。中腹には本州最古ともいわれる浮島のある大峰沼と古沼があり、浮島および古沼は県指定の天然記念物になっている。

 この山は日本海側と太平洋側の両方の植生が見られる貴重な場所で、紅葉の時期には特有の植物の多彩な色合いを楽しむことができる。

 また、大峰沼周辺の原生林の紅葉も美しく、水鏡に映る紅葉の光景は驚くほど鮮明で幻想的。約6キロメートルのハイキングコースもあるので、ゆっくりと観賞しながら自然美を満喫するのもおすすめ。

 紅葉の例年の見ごろは10月下旬から11月上旬。

大峰山の紅葉(おおみねやまのこうよう)

所在地 群馬県利根郡みなかみ町寺間
https://www.enjoy-minakami.jp/place.php?itemid=512

◆榛名山・榛名湖

 榛名山は、上毛三山の1つで、標高1,100メートルの山頂に榛名湖がある。榛名湖を取り囲む山々を総称して榛名山といい、この山々のなかでも富士山のような端正な山容の「榛名富士」が有名。

 自然豊かな榛名山では年間を通じて美しい景観を楽しめるが、秋の紅葉はまさに圧巻。特に榛名富士からの眺めはすばらしく、紅葉を映した榛名湖と、遠方には谷川連峰、浅間山、関東平野、晴天時には富士山まで望むことができる。

 紅葉の例年の見ごろは10月中旬から11月上旬。

榛名山・榛名湖(はるなさん・はるなこ)

所在地 群馬県高崎市榛名湖町
https://www.city.takasaki.gunma.jp/kankou/nature/harunako.html

2021.10.29(金)
文=佐藤由樹