先進国の中で、一人当たりの果物消費量が最低水準と言われている日本。欧米諸国の3分の1程度とも言われているほど低い水準なのだとか。
四季折々の景色を楽しむように、その月ごとに旬を迎える果物を楽しんでほしい。
そんな思いを込めて、果物の恵みで私たちの生活を豊かにしてくれる日本橋 千疋屋総本店で提供されている旬のフルーツをご紹介します。
第一回目となる2021年10月の果物は、日本橋 千疋屋総本店の看板商品であり、高級フルーツの代名詞とも言えるマスクメロン。
どうぞ、召し上がれ。
芳醇な甘みと、とろける食感を併せ持った”果物の女王”
栽培方法にこだわり、数多くの高級な果物が揃ってきた今でも、変わらず贅沢な品として愛されているメロン。高級品の代名詞として、いつの時代も頂点に君臨するその姿は、“果物の女王”と言っても過言ではありません。
とろけるような食感と、食べた瞬間に口の中に広がる芳醇な甘みは、他の果物では味わえない特別なもの。濃厚な甘さから太りやすいと思われがちですが、実は果物の中でも比較的、低カロリーなのも嬉しいポイントです。
一茎一果栽培で大事に育てられたクラウンメロンは気品ある佇まい
マスクメロンは1本の茎に、1個だけしか実を収穫することができません。
茎に実るいくつものメロンから1つだけ選び抜き、その実に全栄養が注ぎ込まれるよう 一茎一果の栽培方法で丁寧に育てられています。マスクメロンのシンボルであるT字形のつるは、1本の茎に1つだけの果実を実らせた一茎一果栽培の証明と言えます。
メロンの栽培には、水やりの量がとても重要と言われています。
隔離床栽培と言う、根が張る土を地面と切り離して、限られた土の中で水の量をコントロールすることで肉質と甘みがより繊細になります。
また、ガラス温室で栽培されているのもマスクメロンの特徴です。ガラス温室では太陽光線の透過率が高く、光を好むメロンの栽培に適しています。冬場には暖房、夏場にはクーラーをつけて大事に育てあげられています。
徹底した品質管理と高い栽培技術の元、約100日間かけて誕生するマスクメロン。その中でも外観、内容、糖度などの品質チェックを経て、厳しい検査基準に合格したものだけが、最高の名を冠せられているクラウンメロンとして出荷されています。
千疋屋総本店で販売されているマスクメロンは、日照時間が長く、太陽の恵みをたくさん受けることができる静岡県産に限定。なおかつ、このクラウンメロンの中から、さらに選び抜かれた特別なものだけが店頭に並びます。
2021.10.16(土)
文=渡里友子
写真=釜谷洋史