近年、夫婦が離婚するのは決して珍しいことではありません。ただ結婚する相手とは、夫婦円満で一生添い遂げたいと考える女性も多いのではないでしょうか。実は、離婚する夫婦には共通点があります。そこで今回は、離婚する夫婦に共通する特徴を見ていきましょう。

日本の夫婦における離婚の実態

 そもそも日本の夫婦はどのくらいの離婚率か知っていますか? まずは、離婚の実態から確認しましょう。

◆日本の離婚率は減ってる? 増えてる?

 厚生労働省が公表した調査によると、2020年の離婚件数はおよそ19万組にのぼることがわかりました。この件数を受けて算出された離婚率は1.57で、人口1,000人のうち1組が離婚しているのが現状です。

 この数値を見ると離婚する夫婦が多いように思いますが、離婚率のピークを迎えた2000年の2.10に比べると、近年は離婚する夫婦は減少傾向にあるのです。ちなみに離婚理由は男女ともに性格の不一致が多く、次いで金銭問題や異性関係、精神的な虐待などがあります。

◆世界の離婚率と比べて低い? 高い?

 日本は離婚率が高いイメージを持っている人もいますが、世界的に見ると決して高いわけではありません。世界でもっとも離婚する夫婦が多いのは東ヨーロッパに位置するモルドバ共和国で、離婚率はなんと4.0。

 日本と比較すると、モルドバ共和国の離婚率は2.5倍も高くなっているのです。またアジアで比較すると韓国は2.1、シンガポールは1.8なので、日本の離婚率はそこまで高くないことがわかりますよね。

◆離婚危機は結婚から何年目に来る?

 夫婦の離婚危機は5年以内にもっとも高まるといわれています。ただ結婚5年目の離婚危機を回避できれば、夫婦の仲は一度平穏を迎え、関係が良好になる人たちも多いよう。

 このまま平穏な夫婦関係を維持できればいいですが、実は結婚20年もしくは30年目以降にまた離婚危機が来るようです。この時期に、いわゆる熟年離婚を選択する人が増えます。

2021.09.20(月)
文=bridge