――改めて初心に戻ったような?
亜美 そうですね。楽屋に戻って「今まで恵まれてたねー」なんて話してました。でも、そしたら部屋に、カートゥーンネットワークのプロデューサーと名乗る男がやって来てですね。「君たち、AmiYumiでしょ」と。そこで渡された名刺にカートゥーンネットワークのロゴが入っていて、これ知ってる!と思っていたら「君たちでアニメを作りたいんだよね」と言ってきて。「怪しいっ……!」って感じつつマネージャーさんに名刺渡したんですけど、そこからアニメになったんですよ。
『アジアの純真』歌詞の意味は未だに……
――PUFFYも今年でデビュー25周年。ここまで活動を続けてこられたモチベーションはなんでしょうか。
由美 やっぱりライブですかね。最近はちょっと出来てないんで、どうりでモチベーション保ててないなって(笑)。でも、ステージに立ってライブをしたいがために、いろんなことをやるっていう考え方に今はなってますね。
亜美 私もライブが仕事の中で一番好きですね。ライブに向けて新曲やアルバムも考えますし。
――これまで数々の楽曲を歌われてきましたが、20代の頃と比べて、歌うときの心境や、歌詞の見え方が変わってきたなと思うことはありますか。
亜美 まぁ、デビュー曲(『アジアの純真』)からして、歌詞の意味が未だに掴み切れてないんで。でも、今となっては、心にストンと入りました!みたいな曲を歌ってこなくて逆に良かったかなって思いますね。自分の中で劣化しないというか、新鮮な気持ちで歌える曲が多いので。
もちろん、中には「うわー、この歌詞めっちゃくる!」って思うこともその時期、その時期でありますけど、そこまで「考えさせられました」という感じでもないので、それはそれで良かったなと。
第一印象は「ずば抜けて可愛い子」
――ちなみにお二人のそれぞれの第一印象と、25年を経てそこから変化したなと感じることがあれば教えていただけますか。
2021.07.23(金)
文=松永 怜