おひとりでも、美味しいもの三昧!
おひとり様でも、ご当地の美味しものをたっぷりコースで味わえるのが温泉旅館のいいところ。あふれる滋味に感激するひとときを……。
美しい器で供される小粋な会席が評判
◆界 加賀[石川・山代温泉]
「界 加賀」は、国の登録有形文化財となった建物を有する、伝統とモダンが融合した宿。1624年創業の老舗旅館の歴史を受け継ぎ、紅殻格子の伝統建築棟が壮観です。
館内には、加賀の伝統工芸がふんだん。大浴場は、九谷焼のアートパネルに彩られ、弱アルカリ性でとろりとした泉質の美人の湯を堪能できます。
さらに宿泊客は、山代温泉の共同浴場「古総湯」も無料で利用できます。
ご当地部屋は、加賀水引や加賀友禅などの伝統工芸を取り入れた「加賀伝統工芸の間」。客室で加賀水引のアクセサリー作りも体験できるなど、雅な時間を過ごすことができます。
毎夜上演される加賀獅子舞を楽しんだ後は、食事処でお待ちかねのディナー。
山中漆器や九谷焼の器で供される料理が好評で、11月上旬までは「のどぐろと鮑の会席」を提供。贅沢食材の旨みに大満足です。
界 加賀
所在地 石川県加賀市山代温泉18-47
料金 (1名) 平日25,000円~、休前日35,000円~ ※1室2名利用、夕・朝食付き
アクセス JR加賀温泉駅から車で約10分
https://kai-ryokan.jp/kaga/
湖を望む和の空間でお茶に安らぐ
◆界 遠州[静岡・舘山寺温泉]
全室から浜名湖の眺望を楽しめる湖畔の宿「界 遠州」。館内に一歩入ると茶香炉から立ち昇るすがすがしい香りに包まれます。
こちらの宿の魅力といえば、さまざまなお茶にまつわるおもてなし。チェックイン時に、12種類の茶葉のなかから好きなものを選び、客室で味わえるのがうれしいところ。
温泉は、露天風呂と檜の内湯がある大浴場「湖都の湯」。露天風呂には、お茶玉が浮かべられ、これまでの温泉とはひと味ちがう癒やしを実感できます。
ご当地楽では、自分好みのお茶をブレンドしたり、美味しい煎茶の楽しみ方を学ぶなど、季節ごとのオリジナルプログラムを用意。
さらに、茶畑と浜名湖を眺めながらお茶を楽しめる「つむぎ茶畑」、静岡の茶農家と厳選したこだわりの茶葉が揃うティーセラー、茶箱を使った朝食など、五感でお茶を味わう趣向も魅力的です。
そして、夕食のお楽しみは、浜名湖名物の鰻。鰻の共だれ焼きの土鍋ご飯のほか、遠州名物のとらふぐのお造りや唐揚げも並ぶ「ふぐうな会席」が評判です。
客室は全室レイクビュー。クッションや障子など、江戸時代から浜松に伝わる遠州綿紬を取り入れ、おこもりにぴったりの居心地のいい空間となっています。
界 遠州
所在地 静岡県浜松市西区舘山寺町399-1
料金 (1名) 平日25,000円~、休前日35,000円~ ※1室2名利用、夕・朝食付き
アクセス JR浜松駅からバスで約45分
https://kai-ryokan.jp/enshu/
信州の温かな宿は、朝食も美味
◆界 アルプス[長野・大町温泉]
北アルプスを望む大町温泉郷の一角。囲炉裏がある温かな宿「界 アルプス」では、信州の田舎情緒を心安らかに体感できます。
露天風呂からは、アルプスの山々を望むことができ、肌当たりのやわらかな湯は、北アルプスの麓にある秘湯・葛温泉からの引湯。
客室には、地元作家によるきりえアートや、伝統工芸・松崎和紙の行灯が飾られ、安らぎの空間を演出しています。
また、信州のきりえ作家・柳沢京子さんが下絵をデザインした「きりえセット」を客室で楽しむこともできます。
夏の夕食には、「鍬(くわ)焼き会席」が登場。かつては農作業の合間に鍬を使って作ったというこの名物料理を「界 アルプス」の特製鍬で提供。初めての食体験に心躍ることでしょう。
さらに、囲炉裏を囲んでおやきや日本酒を味わえるほか、囲炉裏のある土間では、毎朝かまどで炊いたお粥を用意。ほっと心がなごむおもてなしがいっぱいです。
界 アルプス
所在地 長野県大町市平2884-26
料金 (1名) 平日21,000円~、休前日33,000円~ ※1室2名利用、夕・朝食付き
アクセス JR信濃大町駅から車で約15分
https://kai-ryokan.jp/alps/
2021.07.16(金)