独自のバランス感覚でモード感と女性らしさを両立したスタイルが人気のファッションスタイリスト古田千晶さん。彼女がディレクションを務めるライフスタイルブランド「グリーノーム(greenome)」のマタニティウェアのサマーコレクションが登場。その魅力をご紹介します。
母親という“世界でもっとも至福のしごと”をサポートするマタニティウェア
ブランド名の「greenome」は“greenroom(楽屋、プライベートな空間)”と“gene(遺伝子、個性)”という単語に由来し、ルームウェアは古田さんご自身の2度の妊娠、出産、子育てを通して、「家族」というコミュニティの在り方を考える日々から生まれたそう。
スタイリストとして、母として、自分の生き方を考えた30代
「30歳くらいで仕事がより楽しくなって、自分のキャリアが拓けてきました。
自分で生み出す楽しさを実感しだしたのも30代。そのあたりから自分自身のスタイリングも、モード、コンサバ、とテイストを決めつけるのではなく、どんなスタイルも自分がいいと思うものを受け入れて、より自由に楽しむことができました。
そして、ちょうどその時に1人目の子どもを妊娠。それを機に仕事も家庭もバランスをとって生きるようになりました。
職業柄、もちろん服にはこだわっていましたが、どんなに忙しくっても、最低限のメイクをしたり、働くうえで“トータルでちゃんとする”ということは意識していました。
20代は命を捧げるようなマインドでひたすらに仕事と向き合ってきましたが、30歳になって初めて見えてきたこともたくさんありました。
仕事と家庭を両立させる目まぐるしい日々の中で行き着いたのは、家族それぞれが自らの想いに自由に向き合い『自分らしく』道を切り開いていくことの必要性でした。
36歳で2人目を出産。そこが人生の転機になりました。
仕事との両立は出来るのかという漠然とした不安もありましたが、この2人目の子がきっかけでこのパジャマができました」(古田さん)
2021.07.08(木)
文=CREA編集部