海外旅行が難しい今は、日本の魅力を深掘りする、またとないチャンスです。そこで47都道府県の観光のプロに、知る人ぞ知る、その土地自慢の風景をリサーチ。
そこには、まだまだ知らない日本の姿がありました。
今回は、中部エリアの絶景&風物詩をまとめてご紹介します。
※記載されている「見ごろ」は例年のものです。気候等により変動する場合がございます。
※施設の休業、イベントの中止・延期の可能性がございます。事前にご確認ください。
◆新潟県
中子の桜

中魚沼郡津南町中子は、残雪と桜を楽しめる写真家にも人気のスポット。
「比較的標高の高いエリアで雪が少ない年を除いて、残雪とともに桜の開花が見られます。
残雪の桜、湖面に映る桜、背景の杉林、幻想的な朝霧など、写真家にとって最高の条件がそろっています」(「にいがた観光ナビ」PR担当スタッフ)
中子の桜(なかごのさくら)
所在地 新潟県中魚沼郡津南町中子集落
https://niigata-kankou.or.jp/spot/10772
◆富山県
相倉合掌造り集落

合掌造りの原型である原始合掌小屋、大小様々な合掌造り家屋、茅葺きのお寺など、五箇山の歴史的風景を今に残す集落。
「集落内では今なお人々が生活を営んでおり、世界的にも珍しい“人が住まう世界遺産”となっています。
駐車場から徒歩5分、坂道を登ったところにある展望台からは集落が一望できます。季節や時間によって昔ばなしの一場面のような姿を見せてくれます」(「とやま観光ナビ」小林さん)
相倉合掌造り集落(あいのくらがっしょうづくりしゅうらく)
所在地 富山県南砺市相倉
https://www.info-toyama.com/spot/41003/
◆石川県
兼六園のカキツバタ

石川県が誇る日本庭園、兼六園は、国の特別名勝に指定されている庭園で、岡山の後楽園、水戸の偕楽園と共に「日本三名園」のひとつと称されている。
広さは約11.4ヘクタールにもわたり、四季折々の花が楽しめる。
桜の季節の後、例年5月中旬頃には、水辺に鮮やかな紫色のカキツバタが咲き始め、新緑のグリーンとのコントラストが見事。
なかでも定期的に開催されるライトアップ時のカキツバタの姿は艶やかで美しく、必見だ。
兼六園のカキツバタ(けんろくえんのカキツバタ)
所在地 石川県金沢市兼六町1
https://kenrokuen.or.jp/
◆福井県
お水送り

「毎年3/12に奈良東大寺で行われる『お水取り』に先がけ、毎年3/2に行われる小浜市神宮寺の『お水送り』は、奈良と若狭(現在の小浜市などを含む福井県南西部)が昔から深い関係にあったことを物語る歴史的な行事です。
奈良東大寺のお水取りは全国にも有名な春を告げる行事ですが、その『お香水』は、若狭鵜の瀬から10日間かけて奈良東大寺二月堂『若狭井』に届くといわれています」(福井県観光連盟の仲谷さん)
お水送り(おみずおくり)
所在地 福井県小浜市神宮寺30-4
https://www.wakasa-obama.jp/omizuokuri/
◆山梨県
清里高原つつじ祭り・つつじ祭りウオーク

「八ヶ岳南麓の観光の原点ともいえる「清里高原つつじ祭り」は今年で74年目を迎えます。
かつてはツツジで山全体が赤く染まったといわれる『美し森』。近年樹勢が弱まっていましたが数年前から植樹活動を進めており、赤やオレンジ色の鮮やかなレンゲツツジが咲き誇るようになりました」(「富士の国やまなし観光ネット」編集長の中村洋一さん)
清里高原つつじ祭り・つつじ祭りウオーク(きよさとこうげんつつじまつり・つつじまつりウオーク)
所在地 山梨県北杜市大泉町西井出8240-1
https://www.hokuto-kanko.jp/event/kiyosato-tutuji-72th-anniversary
◆長野県
千曲川河川公園の桜堤

栗と北斎と花の町として有名な小布施町。春は雪を残す志賀高原や北信五岳、りんごや桜の花が咲き誇る風景を見ることができる。
「なかでも千曲川の堤防沿いに植えられた600本余りの八重桜『一葉』が満開になると桜のトンネルになり、菜の花とのコラボは感動的な美しさ。
小布施町は歴史、文化施設やカフェもあり、街歩きもおすすめです。
近隣には信州高山温泉郷や湯田中渋温泉郷などもあるので、小布施を拠点に少し遅い春を迎える北信濃エリアを楽しんでいただけると思います」(長野県観光機構の藤川晃子さん)
千曲川河川公園の桜堤(ちくまがわかせんこうえんのさくらづつみ)
所在地 長野県上高井郡小布施町
https://www.town.obuse.nagano.jp/docs/2927.html
◆岐阜県
國田家の芝桜

郡上市明宝奥住在住の國田家のおばあちゃんが、昭和36年頃から、コツコツと一人で管理する芝桜。徐々にその数を増やし、開花時期になると大勢の観光客が訪れる程の名所に。
「現在では広大な敷地に色とりどりの芝桜が咲き誇ります。4月下旬から5月上旬が見ごろです」(「ぎふの旅ガイド」スタッフ)
國田家の芝桜(くにたけのしばさくら)
所在地 岐阜県郡上市明宝奥住
https://www.kankou-gifu.jp/spot/3497/
◆静岡県
熊野の長藤

「熊野の長藤のいわれは、平安時代末期にこの地域(遠江)の国司だった平宗盛の寵愛を受けた熊野御前に由来します。
熊野御前が生前愛したと伝えられる行興寺の長藤は樹齢800年を超える巨木で、国指定天然記念物に指定されています。隣接する豊田熊野記念公園の藤棚と合わせるとその面積はなんと1,600平米。
某人気アニメでも鬼が嫌うと近頃話題の藤の花。藤の花の香りと紫色のグラデーションが広がる幻想的な空間が日頃の疲れを癒やしてくれます」(「ハローナビしずおか」PR担当スタッフ)
熊野の長藤(ゆやのながふじ)
所在地 静岡県磐田市池田/行興寺
https://hellonavi.jp/detail/page/detail/2111
◆愛知県
しだれ梅まつり

名古屋市天白区にある「名古屋市農業センター delaふぁーむ」は、しだれ梅約12品種約700本が植えられている、国内有数の規模を誇るしだれ梅園。
「きりっとした一重咲きの白、滝のように垂れかかる八重咲きの桃色などさまざまな品種の梅が咲き、そこはまさに桃源郷。
見頃は3月上旬から中旬。うっとりするような甘い梅の香りをお楽しみください」(「Aichi Now」事務局スタッフ)
しだれ梅まつり(しだれうめまつり)
所在地 愛知県名古屋市天白区天白町平針黒石2872-3
https://www.aichi-now.jp/spots/detail/2037/

今こそ行きたい!
「日本にしかない風景」再発見
2021.04.28(水)
文=CREA編集部