中川大志“同性に憧れられる存在に”
「男くさい作品に挑戦してみたい！」

CULTURE

2021.4.18

男の人から「格好いい」と思ってもらえたり、支持されることが、すごくうれしい

――監督の飯塚さんとは、カメオ出演作品も含めると本作で6度目のタッグですよね。同じ監督に22歳にして6回も呼ばれるのは、信頼の証とも取れますが、中川さんはどう感じているんでしょうか？

　監督と最初に仕事をしたのは僕が高校生のときで、山田孝之さんのドラマにゲストで出させてもらったんです。その後、出会って間もない頃に『FUNNY BUNNY』の原作の小説をいただいたんですね。そのときは、まだ映画化の話も何もなくて、「いつか映像化したいね」なんて話もしていて……それでできたのがこの作品なんです。

　そうやって、同じ監督に何回も呼んでもらえるのは、ありがたくもあり、プレッシャーでもあります。その間に何もやってないわけじゃないから、別の現場も踏んでいる中で、成長がなかったら次がない、とも思っているので。

　だから、なれ合いはなく、いい緊張感でやっています。もちろんうれしいですし、次が重なれば重なるほどプレッシャーという感じです。

――そんな中川さんが、次「こういうのがきたら嬉しいな」という作品や役はありますか？

　ん～～～！　そうですねぇ……。最近思うのは、男の人から「格好いい」と思ってもらえたり、支持されることが、すごくうれしいなって。自分が小さいときも、憧れていた役者さんとか、「格好いいなぁ」と思っていた映画やドラマとか、いっぱいあったから。

　今年で23歳にもなりますし、そういう作品や役もやっていきたいです。真似されるようなキャラクター、とでもいうのかな。別に僕じゃなくてもよくて、「この映画のこの役が格好いい！」と思われることがうれしいので、男くさい作品とか、少しアングラ系・ディープな作品とのご縁があれば、ぜひ挑戦してみたいです。

中川大志(なかがわ・たいし)

1998年生まれ、東京都出身。2009年に俳優デビュー。11年にドラマ「家政婦のミタ」(日本テレビ)で注目を浴びる。19年に出演した映画『坂道のアポロン』『覚悟はいいかそこの女子。』にて第42回日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞。最近の主な出演ドラマに「花のち晴れ～花男 Next Season～」(18 TBS)、「なつぞら」(19 NHK)、「親バカ青春白書」(20 日本テレビ)など。22年NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」の出演が控える。映画『砕け散るところを見せてあげる』が公開中。映画『犬部！』が21年公開予定。

映画『FUNNY BUNNY』

ウサギの着ぐるみによる図書館襲撃とラジオ局電波ジャック――。2つの事件に隠された謎と悲しい真実が明かされた時、おかしくて、切ない物語は加速する。自称“小説家”の剣持聡(中川大志)。それに振り回される友人の漆原聡(岡山天音)。剣持が自らの正義のもとで繰り広げる奇想天外な騒動が、人生につまずき、暗澹たる思いをする若者に、再び生きる希望を与えていく。

監督・脚本・編集：飯塚健
出演：中川大志、岡山天音、関めぐみ、落合モトキ
原作：舞台「FUNNY BUNNY -鳥獣と寂寞の空-」(演出・脚本飯塚健／青山円形劇場、 2012)、小説『FUNNY BUNNY』(飯塚健／朝日新聞出版)
4月29日(木・祝)より、映画館＆auスマートパスプレミアムにて同時ロードショー
https://funnybunny-movie.jp/

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