いまどき専業主婦の本音に迫る

「収入面が大変」
「家事と育児の両立が大変」
「働かなくていいからラク」
「友達とランチに習い事に……毎日優雅な生活」

 など、専業主婦に関して相反するさまざまな意見を耳にしますがいったいどれが本当なのでしょうか?それでは、4人の今どき専業主婦の本音を実際に聞いてみましょう。


◆パートの収入が必要になることも

夫の手取りが「20万円」の専業主婦A子さんの本音

「子供はふたりとも男の子で食べ盛りなため、毎月の食費など何かと費用がかかりますが、旦那の手取りが20万円のため生活が苦しい状態です。貯金もあまりできないためこの先、子どもの学費などを考えると頭が痛い。

 そのため、そろそろ私もパートを始めようかなと考え中です。『収入面に難あり』これが一般的な専業主婦の現実ではないでしょうか?」

◆大変なのに無給……孤独な“シャドウワーク”

お子さんが生まれたばかりの専業主婦B子さんの本音

「出産を機に、昔からの憧れであった専業主婦に。専業主婦になれば会社もなくなり毎日の生活が少し楽になるのでは……と考えていました。

 しかし、子育てをしながら毎日の家事をこなすというのは想像以上にやることが多く、休む暇が全くありません
しかもいくら働いても会社員のときのように給料はもらえず。こんなに毎日大変なのに、なぜ無給なのかと憤りを感じるときがあります」

◆夫の収入が突然なくなったときのリスク

生活には比較的ゆとりがある専業主婦C子さんの本音 

「旦那の収入がある程度あるため、『自分は専業主婦の中でも勝ち組かな?』と感じていました。

 しかし、あるとき専業主婦のママ友から『自分の旦那がリストラにあった……』と聞き、私は突然専業主婦であることに恐怖を覚えました。

 彼女みたいに、『旦那の収入が突然なくなるリスクもある』ということを実感したのです。今では、突然旦那の収入がなくなっても大丈夫なように、専業主婦の傍らコツコツ副業を行っています」

◆毎日同じことの繰り返しで退屈

結婚したばかりで子どもはまだいない専業主婦D子さんの本音

「結婚したら会社は退職して専業主婦になってほしいと旦那や義母に言われていたので、仕事をしたいという気持ちもありましたが泣く泣く結婚を機に会社を退職。結婚したばかりで、まだ子どもはおらず家事もそれほど大変というわけではないため、空いた時間はドラマや映画を見たり昼寝をしたりと、毎日結構気楽に生活を送っていました。

 しかし、そんな時間を過ごすこと数カ月。顔を合わせるといえば旦那や身内くらいで、毎日同じ繰り返しの生活に少し飽きてしまい『退屈だな』と感じるように。どうやら私には専業主婦は合っていないようなので、いずれは働きに出ようかと考えています」

 

 「専業主婦はラクでいいよね」と言われることがありますが、決して楽なだけではないことが今どき主婦たちの本音でわかったのではないでしょうか。もちろんなかには、友達とランチをしたりと毎日優雅に生活を送っている専業主婦もいるでしょう。

 しかしそれは、夫の収入が高く経済的に余裕があるひとにぎりの人のみ。やはり、何をするにもお金はつきものです。理想だけではなく、こうした専業主婦の実態にも目を向けてみてくださいね。

2020.12.06(日)
文=bridge