日本で心理占星術を普及させるため尽力した岡本翔子による、総280ページに及ぶ研究書ともいうべき本。
『完全版 心理占星学入門』が電子書籍にて復刊。その刊行記念として、一部をCREA WEBに特別転載します。
●友好的でありながらクールな星座
1月21日～2月18日生まれ
水瓶座が持つ性質の中で一番の特徴は、自由への欲求と個性の尊重にあります。人間関係には常に一定の距離 を保っていて、感情的にべたべたせず、相手の立場を尊重します。
自分の精神的な自由を大切にするのと同様に、他人の自由をも重要視するのです。そのだれにでも友好的でありながらクールな振る舞いは、「冷たい人」との印象を与える場合もあります。
また「人類愛」や「人間性の理解」も水瓶座のキーワードです。恋愛においても個人的な愛を超えた普遍的な愛を理想としています。
お互いの個性を尊重し、双方の自由を縛り合わない非利己的な愛を求めるのです。
また水瓶座は、人間の性質を深く洞察することにかけて、非常に優れた素質を持っています。
人間関係に俯瞰図の視点を持てるので、相手がなぜそのような考え方をしたり、なぜそのような行動を取ったりするのかを正しく理解しようとするのです。
考え方は論理的、かつ科学的で、理屈っぽくどこまでも原因や理由を追究する傾向があります。
風の星座には知的欲求がありますが、双子座のように「単に事実を知りたい」ではなく、水瓶座にとっては、意味を理解することが「知ること」になるのです。
しかしその発想は独 創的で斬新すぎるので、周囲から見ると偏屈でエキセントリックに見え、「変わり者」のレッテルを貼られることもしばしばです。
これが極端に出ると、伝統を無視したり、世間に反抗的な態度を取り続け、社会から遊離してしまうこともあるでしょう。
水瓶座の守護星は、それまでの7惑星で完結していた占星術の世界に、ブレイクスルーをもたらした天王星です(天王星の発見で、占星術は初めて肉眼で見えない惑星を導入しました)。
進歩や革命を司るこの惑星の影響により、水瓶座は常に新しく、未だだれも足を踏み入れていない世界や進歩的な考えを求め続けます。
その未来志向の考え方が、足下の現実を疎かにしがちな点は否めません。
積極面を表すキーワード
人道主義的(ヒューマニスティック)・進歩的・独創的・誠実・偏見がない・ユニーク・独立心・自由奔放・発明の才・科学的・論理的・理想主義・普遍的・博愛精神・抽象的なものへの理解・非因習的・友好的でクール・独自の価値観を持つ
消極面を表すキーワード
エキセントリック・気まぐれ・権威に反抗的・つむじ曲がり・協調性の欠如・屁理屈をこねる・情が薄い・反社会的・ぶっきらぼう・非現実的・突飛な行動を取る・頭でっかち・非因習的・人を苛立たせる・非現実的・実行力不足
2020.11.16(月)
文＝岡本翔子
