ミラノ市民の乱痴気騒ぎに 市長が激怒
ところが!
ロックダウンの解除が間もないというのに、ミラノのナヴィリオ運河付近には初夏の陽気に誘われてか市民が集まり、Facebookなどにグラス片手にワイワイ楽しんでいる画像が!
これには、真面目に自粛している全国のイタリア人が怒りまくり。
ミラノのジュゼッペ・サーラ市長も激怒し「このままではフェーズ2を取り下げる! ナヴィリオを閉鎖、バールも閉鎖だ!」と市民にきつく警告しました。
本当に、一部のわがままな市民のために感染拡大へ逆戻り、なんて許せません。
恋人に会いに行く「愛のパスポート」を発行!?
こんな時、意外にも驚くほど真面目なのが南イタリアです。
長く恋人たちが会えないのはかわいそうと、その名も「愛のパスポート」なる証明書の発行を真剣に検討している港があります。
その港とは、イタリア本土の最南端にあるカラブリアとシチリア島を結ぶ海峡の両端にあるレッジョ・カラブリアと、メッシーナの港。毎日たくさんの船と通勤者や旅人が出入りする要港です。
シチリア側メッシーナ市は3月22日(日)から突然、本島との出入りを禁止していましたが、今週からようやく解禁に。ただし、乗船の際に仕事や家族のある人は証明書を提示する必要があります。
しかし、恋人となると証明書がないので「愛のパスポート」を発行するべきか、と双方の当局が真剣に検討しているそうです。
ウエディングもマスク着用、誓いのキスはナシ!
イタリア人の心の拠り所、教会のミサも5月10日(日)から、そして結婚式やお葬式もようやく催行可能となりました。
しかしいずれも近親者のみの最多15人までしか参列できないので、挙式を来年まで延期するカップルが多いそう。
フィレンツェの人前結婚式の会場として人気No.1のスポット、ヴェッキオ宮殿内のゴージャスな「赤の間」は小ぶりなサロンであるために制限が厳しく、参加人数は5人までです。
新郎新婦ももれなくマスクと手袋着用の上、誓いのキスやハグ、カメラマンによる撮影も禁止です。
特別な思い出になることは間違いなしですが、一生に一度かもしれない祝儀の写真もないなんて悲しすぎます。
2020.05.17(日)
文・撮影=大平美智子