「家庭内での食事」は 飛沫感染の最大のリスク
「食事の時は誰もマスクをしていません。そして食事の場は本来“楽しい場”。
出社や登校を制限され、不要不急の外出を自粛せざるを得ない状況でも、家庭内での食事はだんらんのひと時であって、誰もがリラックスする場であるはずです。
でも残念なことに、いまはそこでの会話が飛沫感染の最大のリスクなのです」
そこで木村医師に、家庭内で食事の場での感染を防ぐためにすべき理想的な食事形態を解説してもらった。
■正面同士向かい合うように座らない
■できれば壁に向かって並んで座り、1.5メートル以上間隔をとる
■食事中は会話をしない
■窓を開ける
■できれば時間をずらす
■嚥下機能に問題がある人の食事は、柔らかくする、とろみをつけるなど「飲み込みやすい工夫」をする
特に「飲み込み」がうまく行かない高齢者などの食事の対応は、「ちょっとやり過ぎかな?」と思うくらいの気遣いが必要だ。
そう呼び掛ける木村医師自身、食事の場での感染防止には人一倍気を遣っている。
2020.05.16(土)
文=長田 昭二