温かな笑顔、思わず笑ってしまう佇まい。フォトグラファーの衛藤キヨコさんが台南の人たちの日常を切り取りました。
南国の陽気な笑顔と スローな時間をスナップ
#04 台南(tainan)
![「水仙宮市場」で出会った笑顔がまぶしい店のおばちゃん。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/b/c/-/img_bc083eea3e647a9ed5a3daa8f57d7015136926.jpg)
これまで台南は3回訪れたことがあり、行くたびにその魅力に心動かされているフォトグラファーの衛藤キヨコさん。
「市場で『女将さーん、写真撮っていいですか?』と声をかけたりすると、恥ずかしがりながらも、とびきりの笑顔で応えてくれる。私が出会った街の人たちは、チャーミングな方ばかりでした」(衛藤さん)
![「タクシーの運転手さんがかぶっていた帽子がすごくかわいくて撮影をお願いしました」。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/6/a/-/img_6af798dc8be9701271c5593d88ec332b117201.jpg)
![ワンコがひょいとバイクに乗って家路に向かう。よく見る定番の風景。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/a/d/-/img_ad992bdac9f39ecb21a4913a9064eaa1169169.jpg)
![井戸端会議をしているお母さんに遭遇。「笑顔もヘアスタイルも決まってる!」](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/1/b/-/img_1b0cc0947b061d63fee4bb49519aa785105226.jpg)
衛藤さんが旅人視点で、台南の人たちの何気ない日常を切り取った写真の数々。
ここを訪れたら、必ず行くと決めているのが市場と公園だという。
![街歩きの途中にひと休みできる小さな公園が街のあちらこちらに。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/2/3/-/img_234810536606390b78425b1754ee9933149067.jpg)
![台南といえばフルーツ。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/e/d/-/img_ed231370e5305e24643c498ee65c7d78142341.jpg)
「地元に密着した『水仙宮市場』は活気があって、働いている人が生き生きとしています。買い物をする時は皆さん優しいので、言葉が通じなくても手ぶり身ぶりで伝えれば、何とか理解してくれる。そのやりとりが楽しいんです」(衛藤さん)
![夕飯を買っている親子。「めっちゃ真剣にごはん見てますねー。かわいい!」。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/d/7/-/img_d71cc077cf06a1cd838f609924c93fa5160922.jpg)
![色とりどりのお菓子が並ぶレトロな駄菓子屋さん。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/4/9/-/img_49f25adf512d6b5f51a252287d8bb8a2173457.jpg)
そして、人間観察スポットとして欠かせないのが台南公園。
「フォークダンスをしているグループがいたり、ひとりでストレッチに燃えているおばちゃんがいたり(笑)。園内を歩いていると、ぐっとくる発見が必ずあります」(衛藤さん)
![「台南公園の大きな木の下で思いっきりストレッチしている人の姿が面白くて撮りました」。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/6/a/-/img_6a6dfd327fc2e5724997000f5720c42c314726.jpg)
温かい人々との出会い、緩やかな時間の流れ。予定を立てず、ただ気ままに過ごしたくなる。
●Recommender
衛藤キヨコ(えとう きよこ)
大阪生まれ。東京を拠点とし、雑誌、書籍を中心に人、食、旅など幅広いジャンルで活躍。Instagram(@etokiyoko)で旅先や日々の出来事を綴っている。
http://www.etokiyoko.com/
台南
●台北からの行き方
台北駅から台湾高鉄(新幹線)にて高鉄台南駅下車後、隣接の沙崙駅から在来線に約30分乗り台南駅で下車。高鉄台南駅から無料バスもあるが時間短縮の場合はタクシー(400~500元)がおすすめ。
2020.04.23(木)
Photographs=Kiyoko Eto
Coordination=Yuka Aoki
Cooperation=Taiwan Tourism Bureau
CREA 2020年5月号
※この記事のデータは雑誌発売時のものであり、現在では異なる場合があります。