ねこ娘を演じるときに意識していること
――『鬼太郎』のアフレコ現場はどのような雰囲気なのでしょうか?
庄司 ご一緒するのが、(過去の出演作品の役柄から言って)宇宙や地球を何度も救ってこられたような、どんな敵と戦っても負けない大御所の方ばかり。
最初はすごく緊張していたのですが、皆さんの作って下さる空気が温かくて、新人にも分け隔てなく話してくださるので、現場は本当に和気藹々としています。
休憩中に盛り上がりすぎて演出さんに「静かに!」と注意されるくらいです。
――今期のねこ娘は、誰に対してもツンと冷静に振舞う“ツンデレ”なキャラクターですが、演じるときに意識していることはありますか?
庄司 「クールに、ひと呼吸置いて」ということですかね。
第2話「戦慄! 見上げ入道」で、まなとねこ娘が口論するシーンがあるんですが、そのアフレコのときに、監督から「熱くなりすぎないで、クールにしていてください」と言われました。
他のシーンでも、特に人間と相対するときには、「境界線のこちら側とあちら側」を意識して、ひと呼吸おいて演じるようにしています。
動画サイトで猫の鳴き声を研究
――他に収録中で印象的だったエピソードはありますか?
庄司 第8話「驚異! 鏡じじいの計略」で、ねこ娘が道端の猫に話しかけるシーンですね。
ねこ娘が決まってからは頻繁に動画サイトなどで「猫 喧嘩」と検索したりして、リアルな猫の鳴き声を研究していたんです。
その成果を発揮すべく収録に挑んで鳴いてみたら、演出さんから「本物の感じじゃなくて、文字通り『にゃあ』って言ってください」と修正されました(笑)。
それを見ていたマネージャーが私の想いを汲んでくれて、その後出てくる猫を全部私に振ってくれるようになったので、努力は報われました(笑)。
2020.02.25(火)
文=「文藝春秋電子書籍」編集部