フィレンツェでも
学生たちが立ち上がる!

 2019年9月27日にはヨーロッパで今年3回目のストが行われ、イタリアだけでも180都市、約100万人の中高生が各自お手製のプラカードを持って街を練り歩きました。

 今回は、なんとイタリア教育省のフィオラモンティ大臣からも「ストに参加しても学校は出席扱い」との通知が諸機関に通達され、最初は懐疑的だった保護者や教員なども参加して、もはや前代未聞の社会現象に発展しているのです。

多くの名画を擁するサンタ・マリア・ノヴェッラ教会前。その広場に9時に集合し、共和国広場から大聖堂、サン・マルコ広場というコースをゆっくりと大行進。中高生を中心にたくさんの市民がストに参加、なかには教師や園児連れ親子の姿も。
多くの名画を擁するサンタ・マリア・ノヴェッラ教会前。その広場に9時に集合し、共和国広場から大聖堂、サン・マルコ広場というコースをゆっくりと大行進。中高生を中心にたくさんの市民がストに参加、なかには教師や園児連れ親子の姿も。
「もう時間がないの、助けなきゃ!」などお手製プラカードを持って練り歩くティーンたち。グレタや各政府機関などから「くれぐれも慎重に、お行儀よく行動すること」という指南メッセージを守り、みな和気あいあいで穏やかなストに。
「もう時間がないの、助けなきゃ!」などお手製プラカードを持って練り歩くティーンたち。グレタや各政府機関などから「くれぐれも慎重に、お行儀よく行動すること」という指南メッセージを守り、みな和気あいあいで穏やかなストに。

 今や環境保護活動のカリスマ、グレタ。

 彼女のスピーチの定番「私たちはあなたたちから目を離さない」というメッセージが、まず思春期の少年少女の胸深くに刺さり「現状の二酸化炭素への対策では2030年に世界は壊滅状態になる」というICCP(国連機構変動に関する政府間パネル)による科学統計予測をグレタとともに支持するティーンたちは、さらなる切迫感を持って生きているのです。

 では今、グレタピープルは具体的に何をしたら良いのか? 

 まず心がけるべきはエコフレンドリーな生活。

 ここ南欧の呑気なイタリアのティーンたちだって、真剣です。

2019.10.11(金)
文=大平美智子