東京・丸の内のラグジュアリーホテル「ザ・ペニンシュラ東京」のルームサービスにて、日本を代表するラーメン専門店「一風堂」とコラボした 「ザ・ペニンシュラ東京 “マイラーメン” by 一風堂」の提供がスタートした。

「ザ・ペニンシュラ東京 “マイラーメン” by 一風堂」 3,400円(税サ別)。ザ・ペニンシュラ東京の各客室から、ルームサービスでオーダーできる。2019年7月提供開始。
「ザ・ペニンシュラ東京 “マイラーメン” by 一風堂」 3,400円(税サ別)。ザ・ペニンシュラ東京の各客室から、ルームサービスでオーダーできる。2019年7月提供開始。

 近年、身近な日本食として、外国人からも人気を集めるラーメン。博多発祥のとんこつラーメンを提供する一風堂はその筆頭格で、すでにグループ全体で海外14カ国・地域に119店舗を出店、国内の154店舗に迫る勢いだ。

 ザ・ペニンシュラ東京のコンシェルジュにも、「とんこつラーメンを食べられる店が知りたい」「IPPUDOに行ってみたい」という問い合わせが多く寄せられており、客室内でも特別な体験としてラーメンを楽しんでほしいと、今回の商品開発にいたったという。
 
  先日、メディア向けの試食会が開催され、その味を確かめるべく、ザ・ペニンシュラ東京のスイートルームへうかがった。

 「ザ・ペニンシュラ東京 “マイラーメン” by 一風堂」は、このメニューのために特別開発された麺をキッチンで茹で、ポットに入れたスープとトッピングの木箱とともに、客室に届けられる。

 スタッフが目の前で丼に入った麺の上に熱々のスープを注ぎ、最後にねぎを添えて完成だ。

キッチンであらかじめ茹でておいた細麺に、ケトルから熱々のとんこつスープを注ぐ。麺は、歯ごたえがなくなったり、くっついたりしないように特別開発。一方スープは、一風堂が創業当時から今に引き継ぐ原点の味「白丸」とほぼ同じものを使用。
キッチンであらかじめ茹でておいた細麺に、ケトルから熱々のとんこつスープを注ぐ。麺は、歯ごたえがなくなったり、くっついたりしないように特別開発。一方スープは、一風堂が創業当時から今に引き継ぐ原点の味「白丸」とほぼ同じものを使用。

 木箱に入っているトッピングは、とんこつラーメン定番の明太子や高菜などに加えて、ザ・ペニンシュラ東京の中国料理レストラン「ヘイフンテラス」特製のBBQポークや、XO醤和えのザーサイなど12種類が豪華に並ぶ。

  自分の好みにあわせて、自由にトッピングをすることができるのだ。

トッピングは、上段左から、明太子、煮玉子とヘイフンテラス特製BBQポーク、ごま、七味唐辛子、下段左上から、玉ねぎ、紅しょうが、きくらげ、高菜、揚げニンニク、ねぎの豆板醤和え、海苔、XO醤で和えたザーサイの12種類。
トッピングは、上段左から、明太子、煮玉子とヘイフンテラス特製BBQポーク、ごま、七味唐辛子、下段左上から、玉ねぎ、紅しょうが、きくらげ、高菜、揚げニンニク、ねぎの豆板醤和え、海苔、XO醤で和えたザーサイの12種類。

 茹でた麺に後からスープを注ぐと、全体的にぬるくなるのでは? と心配したが、それは杞憂、細麺にすぐスープの熱が伝わり、熱々のままいただけた。麺はかためで、一風堂自慢のシルキーなとんこつスープと絡むと、おなじみの美味しさが広がる。

 トッピングの木箱におさめられた特製BBQポークは、香港にルーツを持つペニンシュラらしく、香辛料の効いた本場の味。ニンニクは揚げて提供するなど、食べたあとの客室内に強いにおいが残らないような心配りもうれしい。

 ホテルの担当者によると、このメニューを頼む人のなかには、トッピングは酒のつまみにして、シメに麺を食べる、という楽しみ方をする人もいるそうだ。

 実食してみると、部屋でゆったりと本格ラーメンを食べるという状況はとても新鮮で、落ち着いて食べられる分、とんこつラーメンの重層的な美味しさをすみずみまで味わえるように感じられた。

 こちらのラーメンは一杯3,400円(税・サ別)。一風堂店舗の価格と比較すると少々値が張るものの、それも納得の、スペシャルなラーメン体験だった。

ザ・ペニンシュラ東京

https://www.peninsula.com/ja/tokyo/

一風堂

https://www.ippudo.com/

2019.09.16(月)
文・撮影=CREA WEB編集部