マウイ島のノースショア、ペアヒにくる巨大な波・ジョーズ
クジラとほぼ同じ時期に、島の反対側にあたる北側にやってくるのは波。どちらも大きなサイズの冬のお客様。マウイ島のノースショア、サーファーの聖地とも呼ばれるホオキパ・ビーチの近く、ペアヒというエリアにくるのは、巨大な波・ジョーズだ。高さは20メートルを超え、時速50キロメートル。この波にのるにはさすがにサーフボードだけでは無理。ここで行われるのは、水上ジェットなどでサーファーを波に入るポイントに運び、波を出るポイントでピックアップする、トウイング・サーフィンという専門度の高いオーシャンスポーツだ。
サーフィンのプロが集まる冬の海は、見ているだけでも楽しい。ホオキパ・ビーチパークはサーファーと波を見渡せる高台があり、望遠鏡やカメラを手に見物をする人で賑わう。このビーチはリーフに遮られ、砂浜に波が直接こないので、手練のサーファーでなくても手前の砂浜と海で十分楽しめるということは、意外と知られていない。
マウイ島には様々なコンディションのビーチがあり、オーシャンスポーツにとって恵まれた地形といえる。島の中央部分の平地に風が吹き抜けるため、ウィンドサーフィンに最適。また、スタンディングと呼ばれるパドル・サーフィンも、引き続き人気を得ている。島間の海を利用したカヌー、ウィンドサーフィンなどのレースも多く、オーシャン・スイムという海で泳ぐことを競うレースも有名だ。
サーフィンなどのスポーツを楽しむには、サーフボードなどの道具の調達が大事。空港からほど近いカフルイの町に、日本人のスタッフがいるサーフショップ、ハイテック・サーフ・スポーツがある。空港に到着したら、まずはここでボードを調達し、波や風の情報を入手して、目的のビーチに出発するのも一案だ。
海がすぐそこにある暮らしは、一度経験したらやめられない。その理由は、海の水が胎内記憶に語りかけるとか、人間の体の塩分や水分の比率の問題だとか言われ、海という自然の魅力は語られ尽くすことはない。しかし、マウイ島の旅人に海が欠かせない理由は、ただ海が美しいから、というだけで十分なのかもしれない。
Maui Ocean Center(マウイ・オーシャン・センター)
住所 192 Ma'alaea Road, Wailuku HI 96793
電話番号 +1-808-270-7000
営業時間 9:00~17:00
定休日 無休
URL www.mauioceancenter.com
Pacific Whale Foundation(パシフィック・ホエール・ファウンデーション)
ホエール・ウォッチ・ラハイナ 出発地
住所 612 Front Street, Lahaina HI 96761
電話番号 +1-808-667-7447
ホエール・ウォッチ・マアラエア 出発地
住所 300 Ma'alaea Road, #100, Wailuku HI 96793
電話番号 +1-808-249-8977
定休日 無休
URL www.pacificwhale.org
Ho'okipa Beach Park(ホオキパ・ビーチ・パーク)
住所 Mile #9, Hana Highway, Paia HI 96779
電話番号 +1-808-572-8122
Hi Tech Surf Sports(ハイテック・サーフ・スポーツ)
住所 425 Koloa Street, Kahului HI 96732
電話番号 +1-808-877-2111
営業時間 9:00~18:00
定休日 無休
URL www.surfmaui.com
神宮寺 愛 (じんぐうじ あい)
ライター・コーディネーター・通訳/翻訳(英語・ハワイ語)、フラダンサー。
出版社退職後に渡米、マウイ島在住11年。五感、六感のおもむくまま、食べること、踊ること、11歳の愛娘に夢中な毎日。著書『心と体がピュアになるハワイアンな暮らし』(青春出版社)、雑誌『アロハエクスプレス』連載エッセイ執筆中。ブログ『愛しいカンケイ』
協力:ハワイ州政府観光局
公式サイト www.gohawaii.jp
Facebook www.facebook.com/discover.aloha
Column
4つの島の個性を知る旅。もっと行きたくなるハワイ【マウイ島】
マウイ島在住11年、ライター・コーディネーター・通訳でありフラダンサーでもある神宮寺 愛さんが、マウイ島の文化、おいしいもの、自然を満喫できるアクティビティーなどを紹介します。
2012.10.23(火)