限られた平米数の中で、広くゆったりとしたプライベート空間を演出するために、「明かり」をコントロールするのは重要です。おすすめの照明を照明デザイナーの村角千亜希さんにお聞きしました。
フロアの明かりを選ぶポイント
床から立ち上がる明かりは、天井や壁面を照らし、インテリア全体の演出にも効果大。持ち運びがしやすいものから、シルエットが美しいものまで、多種多様な床置きライト。気分に合わせてセレクトしよう。
(1) NEMO
「PIVOTANTE À POSER」
巨匠シャルロット・ペリアンによるマスターピースの復刻版。
「ボディを回転させることで、光の範囲を好きな位置にコントロールできます。機能性も高く、置く場所を選ばないので、あえて壁面を照らすなど小ワザを利かせるのもあり」
(2) TOM DIXON
「STONE TABLE」
重厚感のある大理石とガラスのふたつの素材から透過される光の融合が美しいスタンドライト。同ラインでペンダント、ウォールタイプもある。
「そこに飾るだけで部屋の雰囲気をエレガントに演出してくれます」
(3) FROS
「GLO-BALL BASIC」
ジャスパー・モリソンによるデザイン。存在感のある楕円のフロアライト。床に広がる陰影のシルエットが唯一無二の美しさ。
「前出のスタンドタイプと違い、多灯でコーディネートしたり、グリーンなどと組み合わせたりしても素敵です」
(4) SANTA & COLE
「CESTITA BATERIA」
スペインのデザイナー、ミゲル・ミラによる時代を超えた不朽の名作。
「和洋どちらの空間にもマッチします。商品名はスペイン語で『バスケット』という意味。その名の通り、取っ手部分を持って部屋から部屋へと気軽に運べるのも便利」
ヤマギワ
電話番号 03-6741-5800
https://www.yamagiwa.co.jp/
トム・ディクソン
電話番号 03-5778-3282
http://www.tomdixon.jp/
日本フロス
電話番号 03-3582-1468
http://japan.flos.com/
●教えてくれたのは……
村角千亜希(むらずみ ちあき)さん
照明デザイナー。1972年東京生まれ。2002年スパンコール設立。武蔵野美術大学空間演出デザイン学科・特別非常勤講師。ホテル、レストランなどの商業施設、イルミネーションや個人住宅など幅広い分野で「光の設計」を手掛けている。
照明デザイナーが教える
心地よさを生み出す明かり
2018.12.17(月)
Text=Satoshi Miyashita
Photographs=Hirofumi Kamaya
Styling=Shinya Endo
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