Magnificent View #1427
リーズ城(イギリス)

(C)Robert Harding Images / Masterfile / amanaimages
(C)Robert Harding Images / Masterfile / amanaimages

 美しい景観が広がっていることから、「イギリスのガーデン」ともいわれる、英国南東部のケント州。なかでも、ひときわ美しさを誇っているのがリーズ城だ。

 ここに石造りの城が建てられたのは12世紀のこと。13世紀のイングランド王、エドワード1世の時代に王宮となった。

 エドワード1世の後妻だったマーガレットに譲渡されてからは、未亡人となった元王妃がこの城を所有するのが習わしに。その後、エドワード2世王妃のイザベラ、リチャード2世王妃のアン・オブ・ボヘミア、ヘンリー4世王妃のジョーン・オブ・ナヴァールなど、6人の王妃がここに暮らした。

 なかにはフランスから嫁いだ王妃もいたため、豪華な装飾が次々と施されたという。そんな宮殿は、「貴婦人の館」とも呼ばれている。

 城内には、船でのんびりと巡るお堀あり、気球に乗って宮殿を眺めるアトラクションあり、中世を再現したテント風の宿泊施設あり……と、まるでテーマパークさながら。王妃が暮らした時代を想像しながら、優雅な雰囲気に浸ってみたい。

Column

今日の絶景

この広い地球上には、まだまだ知られざる素晴らしい景色がある。思わず息を飲んでしまう雄大な自然、ミステリーにあふれた驚きの奇観、そして、人間の文明が刻んだ偉大な足跡……。ここに、選りすぐりの絶景をお届けします。さあ、ヴァーチャルな世界旅行へと出かけよう!

2018.09.04(火)
文=芹澤和美