渋滞ではなく「停滞」
メキシコシティ名物にご用心!
車、車、車……。メキシコシティに戻ると、この街の名物である渋滞に遭遇。メキシコシティ周辺の人口は約2000万人、480万台の車が走っているとされ、朝夕の通勤時間帯には、とりわけハードな大渋滞に見舞われる。
行政は、バスや地下鉄での移動を呼びかけたり、車を使用できる曜日を指定したりするなどの対策はとっているものの、一向に効果は上がらず。ドライバーができることはただひとつ、ひたすらに待つことのみ!
「メキシコシティに住んで始めた覚えたスペイン語は、『Ni modo(仕方ない)』。渋滞を見たときにこの言葉をつぶやくと、気持ちがちょっぴり軽くなるんです」 と、今回ツアーガイドをしてくれた株式会社メキシコ観光の喜代田誠人さんは笑う。
メキシコの食のトレンド
「フュージョン」に注目
渋滞をどうにか切り抜け、裕福な若者たちが集うコンデサ地区にあるおしゃれなレストラン「Bonito」へ。
同店の料理のテーマは「トラディショナル×インターナショナル」。常に新しさを模索しているシェフたちが生み出す、最先端のメキシコ創作料理を味わうことができる。
こうした「フュージョン」は、現代のメキシコ料理におけるトレンドのひとつ。有名レストランの多くが取り入れている人気スタイルである。
Bonito(ボニート)
http://www.bonito.com.mx/
2017.07.29(土)
文・撮影=中山理佐