どこかで聞いたことはあるけれど、正しい意味はわからない。そんなライトな用語からディープなオタク語までをたっぷり解説します。初心者のあなたも、アニメのすべてがわかる! ……かも。
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【A】
●アフレコ
キャラクターに命を吹き込む
――After Recording
映像に合わせて声優がセリフをしゃべり、収録する作業。スケジュールが押すことの多いアニメ制作では、アフレコ時に映像が完成されていないことのほうがむしろ多いのだとか。
●アニメージュ、アニメディア
「アニメ雑誌御三家」のうちの2つ
――Animage & Animedia
右:『アニメディア』毎月10日発売/学研プラス
徳間書店と学研プラスが発行しているアニメ専門誌。『ニュータイプ』とあわせて「アニメ雑誌御三家」と呼ばれる。『アニメージュ』の2代目編集長は、スタジオジブリの代表取締役プロデューサーである鈴木敏夫。
●アニメイト
アニメグッズを買うならここ
――Animate
全国120以上の店舗をもつアニメショップ。キャラクターグッズやCD、DVD、コミックなどを網羅し、ここでしか買えないオリジナルアイテムやフェアなどを展開している。
アニメイト秋葉原
所在地 東京都千代田区外神田4-3-2
電話番号 03-5209-3330
営業時間 10:00~21:00
定休日 無休
●アニメーション
そもそも「アニメ」ってなに?
――Animation
絵や人形などを少しずつ動かして撮った静止画を連続して映し出し、動いているように見せる映像技術。フランスで生まれたとされている。日本初のアニメーションは、下川凹天による短篇アニメーション映画『凸坊新画帖 名案の失敗』(1917年公開)。
●あんたバカァ?
一度でいいから言われたい、あの作品の名ゼリフ!
――Anta Bakaa?
TVアニメ『新世紀エヴァンゲリオン』で、惣流・アスカ・ラングレーが碇シンジに対して言い放つ口癖。「式波・アスカ・ラングレー」と名前を変えて登場した『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破』でこのセリフが飛び出したときは、感動で劇場が震えた。
【B】
●ビクサ
夏と冬には戦場と化す、アニメ・マンガ好きの聖地
――Bigsa
有明にある東京国際展示場の愛称「東京ビッグサイト」の略。なので実は「ビグサ」が正しい。夏と年末に同人誌即売会「コミックマーケット」が開催され、50万人以上の戦士たちが集うことで有名。
●ボクっ娘(ぼくっこ)
ギャップに萌えます。元祖はあの有名漫画
――Bokukko
一人称が「ボク」の女性キャラのこと。ボーイッシュなキャラではなく、あえて美人のキャラに使わせるとギャップで一層萌える効果がある。日本初の「ボクっ娘」は、1953年に発表された手塚治虫の『リボンの騎士』のサファイアらしい。
[用例]
あのビジュアルで「ボクっ娘」なんて、破壊力抜群だ。
[キャラ例]
・『少女革命ウテナ』の天上ウテナ
・『美少女戦士セーラームーンS』の天王はるか
【C】
●キャラデザ
作品の人気に大きく関わる作業プロセス
――Character Design
登場人物の外見や内面を考えるキャラクターデザインの略。これを行う人をキャラクターデザイナーといい、『けいおん!』の堀口悠紀子や「エヴァ」シリーズの貞本義行などが有名。キャラクターデザインの前段階として、キャラクター原案がある場合も。
●CV(シーヴィ)
その声だけで、ごはん3杯いけます!
――Character Voice
“Character Voice”の略で声優のこと。別称は「中の人」。歌手活動や顔出しでのテレビ出演などをしている例も多いからか、近年声優の人気はすこぶる高く、専門誌もある。
●中二病(ちゅうにびょう)
永遠のピーターパン。治療の必要はありません
――Chunibyo
「中学2年生ごろの思春期に見られるような、背伸びしがちな言動をしてしまうこと」を表す語。別名「他人とは違う俺カッコイイ病」。不良に憧れたり、急に洋楽を聴き始めたり、特殊能力を妄想したりする。多かれ少なかれ、誰しも青春時代には心当たりがあるはずだが、そのまま大人になってしまったケースを指す。
[用例]
社会人になっても中二病が抜けない。
[キャラ例]
・『幽☆遊☆白書』の飛影
・『中二病でも恋がしたい!』の小鳥遊六花
●Cパート(シーパート)
「最後まで気を抜くな」その1
不意打ちの重要シーン
――C Part
TVアニメのエンディング曲のあとのパート。秘密の告白や登場人物の生死など重要なシーンが描かれることが多い。演出として効果的である一方、全話に入るわけではない場合は見逃してしまうこともあるので、不意打ちのCパートには賛否両論ある。
2017.02.19(日)
text=Rina Hirabayashi
illustrations=Keita Mizutani