ドローン目線で城壁の上から旧市街散策
再びケーブルカーで下へ。今度は、旧市街を囲む城壁を歩くことにした。全長約2キロメートル、旧市街をぐるりと囲んでいる。8世紀に造られ、今の形になったのは15~16世紀のこと。
上り口は3カ所ある。そのうちのひとつ、聖ルカ要塞で入場料を支払って階段を上ると、ちょうどドミニコ会修道院の屋根の上に出た。左手にはアドリア海が見える。コバルトブルーの海の沖合にはロクルム島が浮かぶ。
右:ミンチェタ要塞の小窓の外には絶景が! この要塞から、この風景を守っていたのだと思うと胸が熱くなった。
さらに進んで行くと、城壁は少しずつ高さを増した。もっとも高い場所にあるのが、ミンチェタ要塞だ。要塞の上へと階段を上ると、旧市街全体と、沖合に浮かぶロクルム島までを見渡すことができる。「やっぱり完璧なコントラスト!」 スルジ山から眺めたオレンジ色の屋根と海の深いブルー、島の緑、そして空のブルーを、別の角度から再度満喫!
ひとしきり写真を撮ってから要塞を下り、再び歩を進めると、今度はフランシスコ会修道院が見えてきた。中庭を囲むようにして建てられた四角い建物だ。
ここは、14~15世紀にかけて建てられた修道院で、1667年の大地震で倒壊した後に再建されたが、中庭は創建当時の姿を残している。
修道院のすぐ横にある階段を降りて、旧市街の中に入ることにした。ここまでで、城壁全体の3分の1ほどを歩いたことになる。約2キロメートルを一周するのもいいけれど、上から眺めていたら、早く旧市街を歩きたいと思ってしまった(笑)。
2016.07.28(木)
文・撮影=たかせ藍沙