中国版新幹線に乗り、悠久の時を偲ばせる武漢へ
重慶で火鍋を満喫した翌朝は、一路、武漢へ。移動手段は、高速鉄道の和諧号。重慶からはおよそ6~7時間の旅だ。あらかじめネットで予約購入しておいた切符を駅構内で入手するのに右往左往してしまったものの、なんとか無事に出発。
湖北省の省都である武漢は、『三国志』ゆかりの地であり、辛亥革命のきっかけとなった武昌蜂起が起きたところでもある。世界史の教科書にも登場する、中国の歴史を語るうえで欠かせない場所だ。
そんな街中には、悠久の時を偲ばせるエリアが残されている。近代建築が残る旧市街、曇華林(タンファーリン)もそのひとつ。通りには、牧師が暮らした洋館や共産党の旧跡などが立ち並ぶ。それらの合間には、古い建物を利用した雰囲気あるカフェもあって、散策にぴったり。
右:1895年築の仁済医院は堂々とした造り。
武漢でぜひ行ってみたかったのが、東湖。中国都市部にある湖としては最大の面積を誇り、一帯には湖岸の散策コースや山林が広がる、風光明媚なエリアだ。毛沢東もいたくこの場所を気に入ったそうで、別荘も建てている。
2016.06.28(火)
文・撮影=芹澤和美