国指定名勝の「柳川藩主立花邸 御花」。 城下町の風情が残る、福岡県柳川市。 私たちが訪れたこの日は、満開のスモモの花が、うっとりする香りとともに出迎えてくれた。 1910年に建造した和風建築内で。100畳の大広間でのびのびとくつろぎ庭を眺める。 安土桃山時代の家臣の金箔押桃形兜が広間の前にずらりと並ぶ。 伯爵家が過ごした居室を、食事の個室として利用できる。 7000坪の広大な土地には、ヨーロッパのような風景が現れる。 家政局では、柳川の春を彩る「さげもん」が飾られている。 九州の伝統的文化で設えたロビー。 ラウンジは、滞在をさらに豊かにする空間。 殿の暮らしを味わえるように設えた「黒松」。(写真提供:柳川藩主立花邸 御花) 角部屋「芍薬」からは、近代和風建築の瓦屋根が間近に見える。 ベッドルームが2部屋ある「蜜柑」は、家族や友人とプライベート空間を保ちながら過ごせる。 部屋の有田焼の深川製磁の茶器と八女市「千代乃園」のお茶。 ヒバの木でできた湯船。アメニティには、水郷を守ろうと自然由来のものを使用。 柳川の四季を味わう、会席料理。前菜の手毬ずし、セロリの文旦和え、真海老素揚げ、飯蛸旨煮、浅利ぬた和え、わけの唐揚げ、文旦蜜煮。 替鉢 野鴨のロースト、博多和牛のステーキ、タロッコオレンジのソース、季節野菜の盛り合わせ。 ファンが多いという御花のせいろ蒸し。 舟の上でいただく、朝食。 「文化財を遊び倒す」存分にこのお屋敷で楽しんでほしいと話す、立花さん。 柳川藩主立花邸 御花。