北村恵子さん(左)とテリーエリスさん(右)。セレクトショップ「BEAMS」のロンドンオフィスで買い付けを担当し、1990年代に「ビームスモダンリビング」にて北欧家具を提案し話題に。2003年に世界各地の新旧のクラフトとデザインを融合したスタイルを提案する「fennica」を立ち上げ、20年近くディレクターを務めた。2022年に独立し、10月に東京・高円寺にて「MOGI Folk Art」をオープンした。 築140年のロンドンの自宅のバスルームを再現した市松模様のフロアは、多治見焼きのタイルで表現。原宿にあるfennicaの一部を再現したという店内奥の壁には、ビームススタッフのサポートのもと鳥取の和紙をしつらえた。 無印良品の2段ボックスを40個以上用意して独自に組み立てた棚には、陶器がズラリと並ぶ。 別注や一点ものなど店内に並ぶ多くの商品について、2人が一つひとつ細やかに説明してくれる。そんな濃密な接客スタイルが、多くのモノ好きたちに支持されている。 別注ニットのモチーフとなった岩手の“みの”。 みのをデザインベースに、アロー(矢)のような紋様を編み柄で表現した別注ニット(32,900円)。 左から益子のフラワーベース(9,900円)、中央は、益子の作家設楽洋子さんのピッチャー(44,000円)。右は島根県・出雲の出西窯に、型から依頼した別注のピッチャー(13,200円)。こうして複数並べて飾るだけで、途端にアートな空間へと変わる。 島根県・出雲の出西窯で作られた急須(15,400円)。本体の一部を釉薬に漬けることで生まれる丸い模様がアイコンで、ちょうどいい大きさを表現するには熟練した技術が必要だとか。 右の巾着バッグは、2人が収集したアフリカの布で製作を依頼したバッグンナウンの別注品(6,050円、7,150円)。左は岩手県・盛岡で手織りで仕立てられたホームスパンマフラー。空気をたっぷり含ませてゆっくりと紡いだ糸を使っており、非常に軽く暖かい。たくさんの織り柄が載った柄見本をそのまま反映したユニークな別注もお見事(各40,000円)。