風になびく白い暖簾。お店の営業開始とともに門が開けられ、暖簾が架けられる。 暖簾をくぐると中庭が。池には石造りの太鼓橋が架けられて趣がある。 カウンターに座ると、大きなガラス窓から中庭を望むことができる。 信州の松茸のすまし汁。お椀の蓋を開けた瞬間の香しさは至福! 透き通っている身が光っているようにも見えるイカのお造り。元気よく動いていた活きイカを目の前で捌くからこその鮮度! 角が立っていてコリコリと、口の中で主張する。 秋を表現した美しい八寸。イクラのしょう油漬けや、とんぶりが入った富山の名店「高野屋最中種店」の最中の中など。イガグリのトゲは素麺でできていて、すべて食べることができる。 朝獲れの紅ズワイガニ。まだ動いている! 茹で上がった紅ズワイガニの身はほぐして、たっぷりのカニ味噌のソースで。 ライブキッチンのこだわりは、カウンター内に火鉢を持ってきてしまうほど。炭火で焼いたアナゴのなんと香ばしいこと! ひと抱えもある大きなシバタケ。 シバタケは天ぷらで。小さく見えるが、品数が多いので、この量じゃないと食べきれない。 シメはもちろん炊きたての松茸ご飯。土鍋炊きなので、おかわりでは香ばしいお焦げもいただくことができる。 木造平屋建ての小さな古民家。キッチンは隣の棟にある。 カウンター8席と、テープル席が8席ある。 ブリの生ハム種。左が腹肉、右が背肉だ。高さのある黒い器は、同じ東岩瀬町にギャラリーをもつ陶芸家の釋永岳さん(次回でご紹介)の手による。 握りの前にいただくおつまみの中には、下條さんならではの和洋折衷のものも。こちらは、朝獲れのブリとクエに湯葉や辛味大根やスダチなどを加え、マリーゴールドとスミレの花が添えてある。 蓋付きの器には、季節の香箱ガニと平飼いの卵を使った茶碗蒸し。マダラの白子と木柚、菜の花がトッピングされていて華やかだ。 富山の冬の味覚、白エビは卵をトッピングに。甘くて口の中でとろける。 刻んで柔らかくした岩瀬のアオリイカに京都の白ゴマ。イカの旨みと香ばしい白ゴマの香りが溶け合う。 サバは中央にシャリを挟んで見た目にも楽しませてくれる。 白馬のA5和牛とマグロに、ウニ、カワハギのキモを和えて手巻きに。よくばりな高級食材が口中で相乗効果でさらに美味しくなるマジックだ。 甘味は地元の銘酒「満寿泉」の酒粕を使った羊羹。八女茶とともに。 オーナーシェフの下條貴大さん。料理の腕もさることながら、また会いたくなるイケメンのナイスガイだ。 大きな窓が印象的。お店を囲む木々は古民家だった頃の面影を残している。 店内は広々としていて、オープンキッチンに面したカウンターとテーブル席がある。 前菜は、手前から山田の里芋と自家製テリーヌ、マスタードポテトサラダ、トマト煮、鈴木シェフの奥さまが焼いた自家製プリッシーヌ生ハム巻き。ワインが進む! 富山のボタンエビ。 富山牛のグリル。左手前はフィレ、右奥はイチボ。新鮮で味が濃い富山野菜とともに。 シメのカニのリゾット。ついさっきまで生きていた新鮮なカニだ。 デザートも盛りだくさん! 手前から時計回りに、パンナコッタのマンゴーソース、「満寿泉」の酒粕のタルト、シークワーサーのゼリー、サンシャインマスカットのシャーベット、ティラミス。 お店の火災という困難を乗り越えた穏やかな笑顔が印象的な、鈴木五郎シェフ。 エントランスは木造の塀に囲まれた門を抜ける。 「KOBOブルーパブ」の建物は、もともと江戸後期から北前船主・廻船問屋として成功した馬場家の米蔵として使われていたもの。 左がチェコ出身の醸造家のコチャスさん、右はスロバキア出身のボリスさん。ビール好きのふたりが意気投合した。 壁に沿って大きなテーブルが並び、その中央ではビールが造られている。 ガラス越しに醸造タンクを見学することができる。 カウンターとその周りの壁のイラストは、地元在住のフランス人アーティストが描いたもの。描かれているのは地元の皆さん。 中央でビールグラスを持っているのは、「満寿泉」の桝田酒造店の桝田社長だ。 小ぶりのグラスで4種類のビールを楽しめるテイスティングセットは1,200円。自家製ソーセージもいただくことができる。 ボリスさんの奥さまが一緒にカウンターに立つこともある。