【相談】微妙な関係の知り合いに、飲み会に誘われた場合

【お悩み】
仕事で知り合った「友人」と呼べるか微妙なラインの関係の人に、飲みや遊びに誘われることがあります。気が進まない相手のときには色々と理由をつけて断りますが、好感をもっている相手の場合、行きたい気持ちもありつつ「もしかしたら社交辞令?」と勘ぐってしまい、誘いにのっていいものか迷います。(31歳・女性・ピラティスマニア)

 これに関しては明確に、僕の中に答えがありますね。本気にしていい、です。例えば飲み会の後、気になっていた異性から「今度遊びましょう」って連絡が来たら、日程を詰めにいって全然大丈夫です。そこでもし「いや、あれは社交辞令だから」みたいな反応をしてきたら、そいつが悪い。無責任で、つまらない人間だったんだと判断していい。

 現代社会は恋愛に限らず、必要以上にコミュニケーションが高度になって、言葉の裏の裏まで読もうとしすぎなんですよね。それこそ「社交辞令かも?」とか勘ぐりすぎて、縮まるべき距離が縮まってないケースが多い。そうやって嫌われたらどうしようとか迷惑だと思われたらどうしようって動けないでいるうちに、新しい出会いがなくなっていって、人間関係がどんどん狭くなっていく。それがひいては婚姻率の低下に繫がり、少子化に繫がり、日本の国力衰退に繫がっていくのではないかと、かなり本気で思っています。

 踏み込めるときには踏み込んで、相手との距離をグッと縮めていく。相手に引かれたらそれはそれ。そのときは、そもそも脈がなかったんだなとか、自分とは合わなかったんだと早めに知れて良かったな、でいいと思うんです。

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小川 哲(おがわ・さとし)

作家。1986年千葉県生まれ。東京大学大学院総合文化研究科博士課程退学。2015年、『ユートロニカのこちら側』で第3回ハヤカワSFコンテスト〈大賞〉を受賞しデビュー。23年『地図と拳』で第168回直木三十五賞を、『君のクイズ』で第76回日本推理作家協会賞を受賞。9月30日に『オルロージュ』(講談社)が発売になる。

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