オープンしていない施設もある

 綿陽基地は5つのエリアに分かれており、「松竹迎客区」「春池飛鳥区」「夏竹聴風区」「秋渓幽谷区」「冬嶺青松区」という風情のある名前が付けられている。パンダ館も「春池館」「秋彩館」など味わい深い名前だ。まだオープンしていない施設もあり、全体として来園者は少ない。

 綿陽基地は、自然の水源や森林を再現し、野生に近い生活環境をパンダに提供することを目指しているという。園内には多様な樹木や植物が植えられ、起伏に富んだ地形と相まって、重層的な景観を形成している。

 雨水を地下に浸透させて、樹木や花に水を送る透水性舗装も取り入れている。園内にはそれらを説明したパネルがあり、教育普及にも注力していることが分かる。

屋内のパンダも観覧できる

 園内には複数のパンダ館があり、パンダ館1棟に2頭のパンダが入居しているケースが多い。筆者が午前9時ごろからパンダたちを見て回ったところ、ほとんどのパンダが屋内で食事中だった。パンダセンターの他の基地は、基本的に屋内を公開していないので、屋内のパンダを観覧できるのは新鮮だ。綿陽基地の屋内は、ガラス越しでの観覧。ガラス壁が湾曲しているうえ、館内の白いカーテンがガラス面に映るので、パンダの撮影は難しかった。

 午後になると屋外に出るパンダもいた。屋外放飼場は、一部を除き、ガラス越しではない状況で観覧できる。ただしパンダは暑さが苦手なので、暑い時期は、冷房のきいた屋内で過ごす時間が長くなる。屋内は空調システムによって、適切な温度と湿度に保たれている。

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