日本からジャイアントパンダ(以下、パンダ)がいなくなり、パンダを好きな人たちの間では、中国にいるパンダへの関心が高まっています。一方、中国では新たなパンダの飼育施設が次々とできました。それらを含む施設を単独で訪れた筆者が、会えたパンダたちと各施設への行き方を紹介します。


 中国・四川省にはパンダの飼育や研究を担う二大拠点がある。「中国ジャイアントパンダ保護研究センター」(以下、パンダセンター)と「成都ジャイアントパンダ繁育研究基地」だ。近年、東京・上野動物園と神戸市立王子動物園にいたパンダは前者、和歌山・アドベンチャーワールドにいたパンダは後者に属する。

 パンダセンターの5カ所目の基地として誕生したのが綿陽基地(綿陽中華ジャイアントパンダ苑)だ。パンダセンターの新たな基地ができたのは約10年ぶり。筆者はゴールデンウイークを利用しながら7日間で、中国のパンダの飼育施設6カ所(5カ所は四川省)を巡った。うち3カ所は過去に何度も訪れているが、綿陽基地を含む3カ所は初訪問。初訪問の3カ所は、いずれもこの約1年間にオープンした施設だ。

成都から日帰り可能

 綿陽基地があるのは、四川省の省都・成都市から約100km北東の綿陽市。綿陽科技(科学技術)城新区の鼓楼山生態公園内に位置する。敷地面積は約120ヘクタールに及ぶ。中国の国家林業草原局の発表によると、国家林業草原局と綿陽市政府が共同で整備し、パンダセンターと綿陽科技城新区が共同で運営。2025年11月に20頭のパンダが入居し、同年12月29日に試験運用(プレオープン)が始まっている。

 筆者は4月27日(月)に成都から日帰りで綿陽基地を訪れた。前日の午後10時30分ごろ、中国の他の都市から国内線で成都双流国際空港に到着し、タクシーで成都東駅近くのホテルへ向かった。翌27日はホテルから歩いて成都東駅へ。荷物検査などを済ませて午前7時16分発の高速鉄道に乗った。日本語・日本円で表示されるTrip.comで予約して支払った高速鉄道(2等車)の料金は1331円(運賃1144円+予約手数料187円)だった。

 定刻の午前7時59分に綿陽駅へ到着して駅を出ると、タクシー乗り場には行列ができていた。綿陽駅から綿陽基地までは15kmほど。事前に地図アプリで検索したら車で20分ほどだったが、途中、渋滞していたため30分以上かかり、到着したのは午前8時48分。開園の午前8時30分に間に合わなかった。タクシー料金は42元だった。

 まずは綿陽基地のツーリストセンターへ。中国では英語が通じないことが多いが、ここには英語が堪能な職員がいた。入場料55元と、園内移動用車両の乗車料金20元を支払い、チケットを受け取って入場。試験運用中のため、入場料は安く設定されているようだ。

 園内の情報収集には、WeChat内にある綿陽基地のミニプログラム(ミニアプリ)が役に立つ。これは、「绵阳中华大熊猫苑」で検索すれば見つかる。開くと、園内の詳細な地図やパンダがいる場所などを確認できる。日本にいても閲覧可能だ。

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