板垣李光人、綱 啓永、吉川 愛との共演は……

――ME:Iとしての活動の合間での撮影だったと思いますが、多忙な中での女優活動はいかでしたか?

 撮影が始まったのは、2025年の夏で、初めての全国アリーナツアー「2025 ME 1ST ARENA LIVE TOUR “THIS IS ME”」を終え、秋にかけてイベントやフェスに出演していた時期でした。なので、前日のロックフェスでは「まだまだいけるのかー?」とステージで叫んでいたのに、翌日には美玲としてカメラの前に立っている。その切り替えが本当に不思議でした(笑)。

 撮影中も、前日の“MOMONA”がどこか抜け切らなかったり、逆に撮影を終えて翌日ダンスレッスンやME:Iの仕事に戻ると、今度は美玲の感情が少し残っていたり。行き来を繰り返すような感覚がずっとありました。

 今振り返ると、とても貴重な経験でした。でも当時は、「今の私は、どんなモードでいればいいんだろう?」と、いつも自分に問いかけながら過ごしていました。

――俳優の板垣李光人さん、綱 啓永さん、吉川 愛さんとの共演を通じて感じたことは?

 私は幼い頃からアイドル一本で活動してきたので、皆さんとの共演は本当に緊張しました。同じ「表現する仕事」でも、まったく違う世界なのだと強く感じました。特に印象的だったのは、カメラが回っていない時間の過ごし方です。俳優の皆さんは、いい意味でとてもリラックスされていました。

 本番では、自分ではなく、その役の人生や感情で心を動かさなければいけない。だからこそ、カメラが回っていない時間は心をフラットに保ち、いつでも役の感情に入れる余白をつくっているのだろうな、と感じました。

 もちろん、映画の現場でもメイキング用のカメラが回っていることはあります。でも、アイドルのビハインド撮影とは空気感がまったく違う。その姿勢を間近で見て、私自身も現場ではできるだけ肩の力を抜いて過ごすことを意識するようになりました。

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