6月のとある午後。軽井沢の一軒家レストラン「ブレストンコート ユカワタン」(以下、ユカワタン)で、特別な美食の会が催されました。その名も「ソバーキュリアス・ガストロノミー ~初夏の軽井沢で“水のジビエ”を味わう~」。
清流と森の恵みを活かした「水のジビエ」と、同レストランが得意とする独創的なモクテル(ノンアルコールのカクテル)のペアリングを心ゆくまで体験する催しです。
ワインもシャンパーニュも登場しないけれど、コースが進むほどに気分が高揚していく――そんなめくるめくひとときをお伝えします。
はじまりは森の空気に包まれるアペロ
ユカワタンで過ごす美食の時間は、ダイニングに入る前から始まります。まず案内されるのは、新緑の森に設えられたアペロ空間。ここでは通常、アミューズと選りすぐりのワインやモクテルが提供されますが、この日は「ソバーキュリアス」がテーマということで、趣向を凝らしたモクテルの素材が並びます。
ちなみにソバーキュリアスとは、“あえて”お酒を飲まないライフスタイルを指す言葉。お酒を飲む・飲まないの2択ではなく、しらふ(Sober)でいることに好奇心(Curious)を持ち、お酒との付き合い方を自分に合う形で選び直すという考え方です。
用意されたアミューズは、10種類以上。プレゼンテーションも味わいもバラエティに富み、サイズを少し大きくすれば前菜としても遜色のないものが次々と登場しました。この出し惜しみしない感じ、キライじゃない!
ドリンクは、カスタムメイドのモクテルを。カウンターにずらりと並んだ素材から気になるものを選んだり、スタッフに好みのイメージを伝えたりしながら、その人だけのモクテルをつくってもらいます。
ノンアルコールのワインにスパークリング、ビール、スピリッツ、クラフトドリンクの数々。さらに、軽井沢とその周辺でスタッフが採取した果実や花、ハーブなどを使った、ユカワタンオリジナルのコーディアル、フレーバーウォーター、コンブチャなどがズラリ。
近年、とくにコロナ禍以降、ソバーキュリアスという言葉とともにノンアルコール・ペアリングは当たり前になってきましたが、ここまでモクテルに力を入れたレストランは、そう多くないでしょう。
これまでにユカワタンで開発されたモクテルは、ゆうに100種類を超えるとか。これから始まるペアリングへの期待が高まります。お腹の準備もすっかり整ったところで、いよいよダイニングへ!
