谷中・根津・千駄木周辺を指す、通称“谷根千エリア”。古い商店街や寺町の風情が残るこのエリアは、今は東京観光の町歩きスポットとして多くの人が訪れるようになり、外国人の旅行客にも人気です。

 そんな谷根千エリアはグルメの宝庫。とりわけ昔ながらの和の甘味から、初夏にうれしいジェラートまで幅広いのが特徴で、お散歩気分を盛り上げてくれること間違いなしです。

 今回は、街歩きの途中でもふらりと利用できる“食べ歩きスイーツ”を中心に、谷根千のおすすめスポットをご紹介します。


根津から谷中へ、甘い寄り道のすすめ

◆根津のたいやき

 東京メトロ千代田線・根津駅を出て、不忍通りを千駄木方面へ歩くこと約5分。谷根千スイーツさんぽの最初に立ち寄りたいのが、1957年創業の「根津のたいやき」です。1916年創業の人形町の老舗「高級鯛焼本舗 柳屋」の根津支店として始まった同店は、2000年に柳屋の暖簾を返上したそうですが、今なおこの根津の地でたいやきを焼き上げています。

「よく“こだわりはどこですか?”と聞かれますが、この言葉はどこか1カ所にだけ力を入れているように聞こえるのであまり好きではありません。すべての要素に余すところなく気を配ることが大切で、だからこそ良い商品ができるのです」(店主の林宣夫さん)

 そう語る通り、店主の林宣夫さんは父から学んだ昔ながらの一丁焼きスタイルを磨き続けています。たいやきの型に均等に熱が入るように手早く転がす技、良質な粒だけを厳選した小粒の小豆で作るあんこ、季節によって空気中の水分を吸っても舌触りが変わらないように微調節を加える生地。そのどれもに並々ならぬ熱意が込められていました。

●「たいやき」(230円)

 渾身の焼きたてたいやきは、思わず笑いがこぼれてしまうおいしさです。香ばしい焦げとパリパリで小麦の香りが広がる薄皮。その中に頭からしっぽまでギュッと詰まった熱々で滑らかな舌触りのあんこは、まさに絶品。ほのかな甘さは小豆と皮の香りを邪魔せずに包み込む見事なバランスで、これは行列ができるのも頷けます。

根津のたいやき

所在地 東京都文京区根津1-23-9-104
電話番号 03-3823-6277 ※混雑時は対応不可
営業時間 10:00~14:00
定休日    土・日曜・祝日(変則的になる場合あり)

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