風通しのいいカフェでジェラートとクレープを

◆やなかなかカフェスタンド

 続いて谷中銀座方面へ歩いて甘い寄り道をもう一軒。千駄木側から商店街に入ると奥に見えてくるのが「やなかなかカフェスタンド」です。T字路の角という立地のおかげもあり、窓が開け放たれたその店内は実に開放的。グッドデザイン賞の受賞経験もある、千駄木の建築設計事務所KUUが手がけたというお店のデザインは、モダンでありながら谷中銀座商店街の雰囲気によく馴染んでいます。

 そんな同店ですが、元々は谷中エリアが大好きだったという店主の山﨑なつみさんが、2018年にオープンさせた「グルグルジェラート」というお店が始まりでした。しかし、今や人気商品となっている“クレープ”を出すには少々手狭に感じていたこともあり、姉妹店として2025年11月に、そこから徒歩数秒の現在の場所にも出店することを決意したそうです。

「私が北海道の生まれでして、地元の食材を使った商品を提供したかったのです。お店の看板商品でもある手作りのジェラートは、提携している北海道の牧場のしぼりたてミルクを牧場そばの工場で新鮮なうちにジェラートにし、空輸で店舗に運んでいます」(店主の山﨑なつみさん)

 元々甘いものに目がなかったという山﨑さん。地元北海道の味を東京に届けたかったというこだわりには、日本人のみならず外国人観光客たちも魅了されているようです。

●「ジェラート(シングル)」(500円)

 自慢のジェラートの中から今回いただいたのは、同じく北海道産というハスカップを贅沢に使用したフレーバー。こだわり抜いた北海道産牛乳はどのジェラートにもベースとして使用されているそうです。軽くて甘さ控えめな口当たりと、最後に感じられる濃厚なコクのバランスは絶妙で、そこにハスカップのベリーのような爽やかな酸味と香りが加わっており、気がつくともう一口食べてしまうクセになるおいしさ。

●「チョコバナナ生クリーム(クレープ)」(900円)

 クレープメニューの中でも一番人気という「チョコバナナ生クリーム」。熱々のクレープはグルテンフリーの米粉を使っているそうで、小麦粉ベースのものよりも厚みがあり、かじるとそのもっちりとした食感に魅了されてしまいます。

 北海道産牛乳で作った生クリームの口どけはとても軽やかで、しつこさは全くありません。山﨑さんが目指している“毎日食べられるスイーツ”というコンセプトの通り、挟まれているバナナとチョコソースも甘さ控えめなので、ペロリと食べ切れるはずですよ。

やなかなかカフェスタンド

所在地 東京都台東区谷中3-8-11
電話番号 非公開
営業時間 10:00~18:00
定休日    無休

 歴史を感じる熱々のたいやきから、北海道の風を感じるコク深いジェラートまで、谷根千を散策すれば甘い誘惑の数々に思わず足を止めてしまうこと請け合いです。暑さが本格化する前に、穏やかで心休まる谷根千をスイーツ片手に歩いてみてはいかがでしょう。

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