1800mL(!)の下剤の服用開始……

 自宅からクリニック最寄り駅までの約40分、途中で便意に襲われることもなく無事に到着。ここから、いよいよ下剤の服用が本格的に始まる。

 下剤にはいくつか種類があるが、こちらのクリニックが使っているのは「マグコロール散」という下剤。端山院長が実際にすべての下剤を飲み比べ、もっとも飲みやすいと判断したのだという。これを水に溶かしたものを飲むのだが、その総量なんと1800mL。コップ1杯(約200mL)を10分かけて飲むペースで、全量を体に取り込んでいく。

 専用の待合室の机に置かれたのは、大量の下剤が入ったパウチとタイマー、口直しの水。まれに下剤の影響で一時的に血圧が下がり意識が遠のくことがあるため、ナースコールも手渡された。大量の下剤を前に一瞬ひるむが、重量感のあるパウチを持ち上げ、たぷたぷとコップに注ぎこわごわ口にしてみると、味はまさにポカリスウェット。むしろおいしい。看護師によれば、飲み始めて1時間ほどで効き始めるらしい。

 9時40分、下剤服用スタート。余裕ぶって持ち込んだノートパソコンで仕事をしようとするが、待合室に流れるピアノアレンジのヒットソングが妙に耳につく。気持ちを切り替えようとした矢先、2杯目を飲み終えたあたりで、早くもお腹がゴロゴロしてきた。

 10時、1回目のトイレ。前夜の下剤の影響で朝に排便があったため、この時点ですでにかなり水様に近い。タイマーを止め忘れたことを思い出し、外でピピピピと鳴り出してしまい、慌てて戻る羽目に。

 10時20分過ぎ、4杯目に至ったところで2回目の排便。トイレから戻ると、私より1時間遅れて検査を受ける女性が入室してきた。それまで貸し切り状態だった待合室は、ここから二人に。トイレは2つあるとはいえ、音が聞こえたら気まずい——と一瞬身構えるが、その心配は不要だった。若干うるさいと感じていたBGMが、トイレの音をうまくかき消してくれるのだ。思わぬ配慮に、少しほっとする。

 その後は、タイマーを頼りに飲み進め、便意が来れば中断してトイレへ、戻ってまた再開……の繰り返し。なかなかの忙しさで、仕事どころではない。

 11時15分過ぎ、全量を飲み切る。この時点で排便は5回。その後もさらに5回ほど便意があったが、8回目あたりから、ウソのように便がほぼ透明な液体へと変わった。この状態になったら看護師に知らせるよう指示されている。本来なら他人に便を見てもらうのは恥ずかしいはずだが、ここまでくると、むしろがんばりを見てもらいたい境地。早速トイレ内のナースコールを押し、看護師のお墨付きをもらう。12時30分、検査に向けた前処置は無事完了した。

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