演じることに飽きないのは、ストレスを感じるから!?
――最近は一年に一本は舞台に出演したいと、マネージャーさんにも頼んでいるそうですね。
そうなんです。今年は2本になっちゃいましたが。欲張りすぎちゃったかな(笑)。お客さんの反応をダイレクトに感じられるのは、舞台の大きな魅力の一つですよね。劇場の反応を汲み取って次に行動していく、というのは刺激的です。
めちゃくちゃ笑いが起きる日もあれば、シーンと静まっている日もあるし、300人くらいしか入らない劇場なのに、1000人以上いるんじゃないかって感じる日もある。逆にたった1人だけしか観ていないように思えて寂しさを感じる日もあって。その違いを考えるだけでも面白いです。
――「舞台」を意識しはじめたのは、いつぐらいからですか?
25歳くらいの時に、舞台を中心に活躍されている俳優の方々の演技を目の当たりにしたんです。その時に「レベルが違いすぎるな」って感じたんですよね。お芝居の基礎みたいなものがしっかりあって、かっこよさに圧倒されました。呼吸の一つ一つが違うというか。本当に自分は、騙し騙しやってきてしまったんだなと、痛感しました。
一瞬のずれが良い方向にいくことも悪い方向にいくこともあって。その未知数な感覚と、不安と喜び、そして楽しさと苦しみが常に共存している舞台上のエネルギーは、現場でしか味わえない。クセになってます。
――演じることにずっと向き合えているのはなぜですか?
え! なんでそんなこと聞くんですか(笑)。僕、飽き性なんで、ずっと続けられているのは芝居だけなんです。どうして飽きずに続けられているのかなと考えてみたら、やっぱりストレスがかかるからかなと。
――ストレスがかかるから、逆に飽きない?
そうですね。ストレスがないと解放もないじゃないですか。多くの人の目に触れる仕事で、重圧に押しつぶされそうになることもありますが、楽しいだけじゃないからこそ報われる瞬間に出会えるんですよね。その感覚があるからやりがいを感じるんだと思います。お客さんの反応を見た時とか、「やっててよかった」って強く感じます。
「無理」とか、「もう怖い」とか、ついぶーぶー文句言っちゃうんですけど、これ以上楽しい職業もないですね。
――楽しさのとりこになっているんですね。
そうですね。俳優としてデビューした頃から「なんて楽しい仕事なんだ。こんなに楽しい仕事があっていいのか」って思っていました。キャリアを重ねて責任も感じてきましたが、周りには自分の人生を投げ打って芝居に向き合っている先輩方がたくさんいらっしゃるので、その姿に刺激を受けながら、自分もやれることを探していきたいです。
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坂東龍汰(ばんどう・りょうた)
1997年生まれ、アメリカ・ニューヨーク生まれ。2017年にドラマ『セトウツミ』で俳優デビュー。映画『爆弾』では、第49回日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞。映画『未来』が公開中。『黒牢城』、『我々は宇宙人』の公開が控える。
PARCO PRODUCE 2026『カッコーの巣の上で』
演出 松尾スズキ
出演 間宮祥太朗、坂東龍汰、皆川猿時、江口のりこほか
東京公演 2026年6月7日(日)~29日(月) PARCO劇場
愛媛、大阪、北九州、仙台公演あり
https://stage.parco.jp/program/cuckoo
衣装クレジット
ジャケット 121,000円/SARTO(BLANDET Tokyo)、パンツ 37,400円/Kiivu(BLANDET Tokyo)、その他スタイリスト私物
問い合わせ先
SARTO:info@sarto-designs.com
kiivu:miyamoto@miyamotospice.com
