行く度に新商品との出会いがあるパン屋
はしっこぱんの特徴は、何と言ってもコンパクトな店内にぎっしりと並ぶ多種多様なパンたちです。1カ月におよそ3種類のペースで新商品を作り続けており、これまで店頭に並んだパンは100種類近くにのぼります。
「季節に合わせたラインナップを追加するなど創意工夫を凝らしたパン作りを心掛けています。来る度に多様なパンとの出会いを楽しんで欲しいですね」と由加里さん。ワンオペの営業は大変だけれど、パンと一緒にワクワクした楽しい気持ちを届けたいという想いが、大きな原動力となってるのです。
はしっこぱんを代表する「はしっこ食ぱん」(340円)は、大阪の展示会で出会った九州産の「もち小麦」が原料。全部混ぜるとモチモチしすぎることから、普通の小麦粉と配合を調整し開発されました。このオリジナルの配合生地は9種類あり、パンの種類によって使い分けることで最適な食感を生み出しています。
こだわりはまだまだ尽きません。「生地は冷蔵で一晩置きゆっくりと発酵させ、次の日に焼いています。冷蔵庫に入れる前の温度や、季節ごとの温度差などに気を配る必要があり、当初は中々上手くいかないことも……」と苦い経験を振り返ります。
現在も、試行錯誤を繰り返しながら日々パン作りに向き合い続けています。
はしっこぱんで次々と生まれる新商品には、浩住さんが栽培するさつまいも、とうもろこし、きゅうりなど新鮮な食材もふんだんに生かされているそう。
「なにか私にも手伝えることがないかなと思い、貸農園で家庭菜園を始めました。採れたてのとうもろこしが本当に美味いんですよ」と目を細める浩住さん。鮮度を保つため、朝採りしたものをすぐに真空パックへ加工していると教えてくれました。
愛情を込め育てられた地産地消の野菜たちは、身体にも心にも優しいパンへと姿を変え、わたしたちの元へと届けられているのです。
