国を代表するトップアスリートを味の素が食事面からサポートする「ビクトリープロジェクト®︎」。フィギュアスケートの坂本花織選手をサポートした高柴瑠衣さんが、実際に行った食事面のアドバイスとは?

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坂本選手が実践した食事法「5つの輪作戦」

――坂本選手が取り組んだ、具体的な食事の内容について教えていただきたいのですが、その前に、何のために食事を変えるのか、目標としたゴールのようなものがあれば教えてほしいです。

 何を食べるかではなく、何のために食べるのかを考えると、答えが見えてくると思います。当時の坂本選手がバランスよく食べる理由は、演技や練習の質を上げるためであり、オリンピックのためであったと思います。

 では、「私は?」と考えたとき、私個人としては、「食べることは、日々の元気のため」という答えがいちばんしっくりきます。坂本選手の溌剌とした美しさを思い出していただければわかる通り、体が元気だと心も元気だし、全身から美しさが溢れ出ていましたよね。

――オリンピックでの坂本選手は肌も艶やかで、トレードマークである笑顔がより輝いていたような印象でした。

 ミラノ・コルティナ五輪には私も帯同していたのですが、団体戦の3日前くらいにニキビができてしまったんですね。でも、坂本選手は食事を変えてから本当に肌あれをしなくなっていたので、「久しぶりすぎて、対処法を忘れちゃった」と明るく話していました。

 オリンピックの後も、これまでは大きな大会の後は決まって体調を崩していたのが、今回はそれがなく、「こんなに充実したオフは初めて」と言っていました。「いつも寝込んでいたので、オフの時間の使い方がわからない」とも言っていましたけど(笑)。

――食事の力の大きさがわかるエピソードですが、坂本選手が実践した食事法は、一般の人もマネできるものなのでしょうか?

 もちろんです! 私たちは「5つの輪作戦」と呼んでいましたが、食事の基本は<主食・主菜・副菜・汁物・乳製品>という5つの輪っか、プラス、デザートとして果物を揃えることです。

 でも、継続が大事なので、完璧を目指す必要はありません。坂本選手には、「鍋にすると主菜と汁物が摂れて、うどんを入れれば主食、野菜を加えれば副菜も摂れる。これにヨーグルトを足せば5つの輪っかが揃うよね」と伝えたりしましたが、1回の食事ですべて揃わなくても大丈夫です。最初は、「朝、乳製品が摂れなかったから、お昼にヨーグルトを食べよう」など、1日の中で調整することから始めていきましょう。普段の食事で、5つの輪っかを意識することが大事で、それだけでも徐々に食事が整っていくはずです。

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