石原裕次郎賞を受賞し、「親孝行」ならぬ「舘孝行」

――「一言一句、台本通りで、アドリブも禁止」という監督も多いかと思います。

 是枝さんも、李さんも、アドリブをバリバリやらせてくれました。「一言一句、間違っちゃダメ!」っていう監督もいらっしゃるってことをお聞きしているのですが、今のところ、そういう監督さんにお会いしていません。

 だからか、僕自身も意味合い重視で、セリフを覚えることが多いのですが、そのときが来たら、また気持ちが変わっていくような気がします。

――そして、この2作で「第38回日刊スポーツ映画大賞」において石原裕次郎新人賞を受賞されました。石原プロ出身の舘さんのそのときの反応も知りたいところです。

 「親孝行」のように「舘孝行」できたことがむちゃくちゃ嬉しかったです。それで、舘さんからも電話かかってきて、「良かったな、舘孝行できて! ガハハハ!」と弄られましたが、とても喜んでくださっていたようで、嬉しかったです。これからも、どんどん「舘孝行」したいと思っています!

――そして、今回フランス=アメリカ合作のアニメ『ARCOアルコ』で、タイムトラベルで2075年にたどり着いた、2932年に生きる少年・アルコの吹替えを担当されました。子ガモ役の吹替えをした、2024年公開のアニメ『FLY!/フライ!』との心境の違いはありましたか?

 『FLY!』のときはカモということは意識しないで、どこか無鉄砲で勇敢な男の子をイメージして演じたのですが、今回も未来人ということはあまり意識せず、普通の男の子をイメージしながら、ちょっと「ドラえもん」的なものを意識しました。

 あと、今回のセリフ回しはとても映画的というか、優しくて、声で演じるというより、会話している感覚に近かったように思えます。だから、ちょっと不思議な気持ちになりました。そういえば、カモも未来人も空を飛んでいますね(笑)。

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