アレンジャー矢野立美の仕事について検証してみた

 これで終わりだと思ったら大間違いだ! まだまだコラムは続く。

 渚ゆう子「京都ひとり」が名曲となった功績の多くはアレンジャーに帰すると思い、編曲のクレジットを確認すると、矢野立美とある。多少なりとも歌謡曲ファンを称するならば、知っていて当然の名前である。

 例えば、小泉今日子の初期のシングル「素敵なラブリーボーイ」「常夏娘」を編曲したのは、矢野立美なのだ。また、特撮やアニメをはじめとする劇伴でも活躍。現在、上川隆也主演の実写版ドラマが放送中の「シティハンター」のアニメ版でも、彼は場面にぴったりの音楽を提供していた。

 ということで、俄然興味が湧いてきたので、直近の矢野立美ワークスを確認することにしたよ!

 まずは、竹内力の「桜のように」。

インナースリーブには、カラオケ歌唱の際のワンポイントアドバイスも記されている。親切さに頭が下がります。

 言わずと知れたVシネマの帝王、竹内力が演歌に挑んだシングルである。リリースは2015年9月。山本譲二プロデュースのもと、竹内自身が作詞、吉幾三が作曲という鉄壁の布陣で製作されたこの楽曲を、矢野立美はスケールの大きいアレンジで支えている。

 よく考えると、秋口にリリースされたシングルのタイトルになぜ「桜」というフレーズが用いられているか不思議ではあるが、その程度の細かい整合性に疑問を抱いているようでは、竹内力主演のVシネマなぞとても観てはいられないよ。そういう半可通なことは、少なくとも10本ぐらい目を通してから言うように! ビギナーへのおすすめは『岸和田少年愚連隊 カオルちゃん最強伝説』シリーズです!

2015.11.01(日)
文・撮影=ヤング