【ステップ1】まずはご飯を詰めます

【ポイント】
 ご飯はいつものように、隅まできっちり、表面がデコボコしないように詰めます。

 この後、上に具をのせるので結局ご飯は見えなくなりますが、普通の丼弁当と違い、そぼろ弁当は表面をフラットに詰めますので、ご飯のデコボコが割と表に響きやすいのです。デコボコがない方が上の具をのせやすいというのもあります。

 なので、いつも通りに丁寧にご飯を詰めます。

 余談ですが、丼弁当の場合も、これとは別の意味でご飯の詰め方は重要です。ご飯の詰め方ひとつが、仕上がりに大いに影響するのです。最初が肝心ということですが、これはまた別の機会にお話ししますね。

【ステップ2】鶏そぼろを詰めます

【ポイント】
 まず最初に何分割にするかを決めてから詰め始めましょう。

 Iさんはまず最初に鶏そぼろを左端に詰めていました。私も鶏そぼろから詰め始めます。ただし、真ん中から。具材が3つ以上のそぼろ弁当の場合、真ん中から詰めていく方が左右のバランスがとりやすいのです。

 左や右の端っこから詰め始めると、最初の具材を一体どのくらい詰めれば適量なのかがとてもわかりにくく、そのまま詰め進めていくと、そぼろの部分が広くなりすぎたり、逆に狭くなりすぎたりして、その後の具材のスペースに影響を及ぼし、結果的にバランスが崩れてしまいます。

 Iさんが感じた、“バ、バランスが3分の1ずつになっていない??”は、まさにこれですね。

 今回のように幅があまりない弁当箱の場合は、少し斜めに詰めると詰めやすいです。

【ステップ3】いり卵を詰めます

【ポイント】
 鶏そぼろもいり卵も、ティースプーンを使って詰めます。

 Iさんもティースプーンを使って詰めていましたが、細かい部分があまり上手くいかなかった様子。それはティースプーンだけを使って詰めようとしたからではないかと思います。

 細かい隅などは、ティースプーンを詰めたい所に近づけて斜めにし、左手の指先を使って少しずつ具材を落とし入れます。これなら量の加減が粒単位で出来るので、失敗はまずないと思われます。

 どちらかといえば器用ではない私にも出来るので、さほど難しくはありません。あ、手はキレイに洗ってくださいね。これは基本中の基本です。

【ステップ4】再び、鶏そぼろを詰めます

【ポイント】
 両端に鶏そぼろを詰める時は、詰める場所を利き手の側に持ってくると詰めやすいです。

 右利きならまずは、右端に詰め、180度回転させ、反対側も詰める。ただクルッと回すだけで、嘘のように詰めやすいです。

 ポイントとするには、あまりに簡単すぎて恥ずかしいくらいですが、いつも実感していることなのであえて書かせていただきました。

【After】ゆでた絹さやを詰めて完成

【ポイント】
 Iさんのお悩みのひとつ、グダグダな境界線。ステップ4の写真を見る限り、私もなかなかのグダグダっぷりです。ポロポロとポロポロが隣り合っているのですから、当然といえば当然です。

 ではどうすればいいのか。

 境界線を目隠ししてしまいましょう。いや、いっそのこと明確な境界線を引いてやりましょう。

 絹さや、満を持しての登場です。

 Iさんは絹さやもティースプーンを使ったようですが、それはかえってやりにくいのではないかと思います。これは箸で詰めるのがいいでしょう。箸で少量ずつ鶏そぼろといり卵の間に置いていきます。

 絹さやを置く幅は、全体のバランスを見ながら決めます。ちょっと広いなと思う部分を隠す役目も絹さやは担っています。

 固定観念にとらわれず、3色だけど5分割の真ん中から詰め始め、臨機応変に指先を使い、あいまいな境界線をどうにかするのではなく、逆に線引きするかのように際立たせた今回のそぼろ弁当。

 なかなか治らないIさんの“行き当たりばったり”もある意味、臨機応変と言えるのかもしれませんが、どんな弁当でも作る前に仕上がりのビジョンを頭に思い描くことは、是非おすすめしたい習慣のひとつです。

 今回ならば、3色だけど5分割にするといった感じでね。

 ではまた次回。

【今日のまとめ】

・見えないからといってご飯を雑に詰めない
・「3色だから3分割」「端から詰める」の固定概念を捨てる
・境界線となる絹さやはお箸を使って丁寧に

おかずのレシピは『弁当パフォーマーまさきちの弁当ごよみ十二カ月』に掲載中!
鶏そぼろ/いり卵とゆで絹さや(41ページ)

『弁当パフォーマーまさきちの弁当ごよみ十二カ月』

大人気ブロガーによる、笑いと涙の“幕の内的”弁当日記&レシピ。バツ2、独身、毒舌の弁当ブロガーまさきちによる季節の弁当。給料日前でも、二日酔いの朝でも無理なく作れるお助けレシピ。

著・よりのまさみ
本体1,200円+税

» 立ち読み・購入はこちらから(文藝春秋BOOKSへリンク)

よりのまさみ
人気弁当ブログ「おひとりさまの食卓」(http://masakichi3.exblog.jp/)の主催者。広島県生まれ、広島の広告代理店勤務を経て、現在、福岡県の地元企業に勤める。バツ2独身ひとり暮らし。二日酔いの日でも、残業続きの日でも、懐の寒いときでも、無理せず作り続けることができる弁当レシピが大人気。著者に『弁当の本』(アールズ出版)、『弁当パフォーマーまさきちの 弁当は人生だ! 毎日作れる楽ウマレシピと手抜きのコツ』(文藝春秋)などがある。

Column

弁当パフォーマーまさきちの「弁当詰め方」道場

人気弁当ブログ「おひとりさまの食卓」を主宰する、まさきちことよりのまさみさんがお弁当の「詰め方」を指南。お弁当の詰め方にこだわるだけで、ふたを開けた時のインパクトが数倍にも。目からウロコの詰め方テクニックが満載です。

2015.02.20(金)
文・撮影=よりのまさみ