このメンバーとは13年後の2019年にも、同じくKERA演出による翻訳劇『LIFE LIFE LIFE~人生の3つのヴァージョン~』で再結集した。そのころ、似たような仕事をしている友人と話をしていたとき、「世の中には、表現したい人と伝えたい人がいて、私たちは、伝えたい人のほうなんだよね」と言われたことがあった。

 それまでのともさかは、「俳優であるかぎりは、求められることに100%応えねばならない」と思い込みすぎていた。だが、友人の言葉がきっかけで、「求められるものが何かを考えすぎて、自分自身のことを後回しにするんじゃなく、もっとありのままでいいんじゃない?」と思えたという。ここから今後の抱負として《適当さも持ち合わせた、図々しくて図太いおばさん力みたいなものを、身につけていきたいです(笑)》と、当時のインタビューで語っている(『週刊朝日』2019年3月22日号)。ちょうど40歳になる直前だった。

3回目の結婚、相手に打ち明けたこと

 プライベートでは最初の夫と2008年に別れ、3年後に別の相手と再婚するが、2016年に2度目の離婚。このあと現在の夫と結婚する2022年まで6年間、息子と二人暮らしをした。ちょうど息子が中学生で反抗期の真っ只中で、それまで家では一緒に食事をとるようにしていたのが、彼がいやがるのでひとりで食べさせることもしばしばだったという。それでも息子が高校に入ると反抗期は終息。再々婚すると伝えたときも、彼は驚きつつも、母の決めたことだからとすんなり受け入れてくれたようだ(テレビ朝日系『夫が寝たあとに』2026年3月24日放送分)。

 3年前のインタビューでは、《1回目、2回目の結婚は相手に求めることがすごく大きかったし、結婚すれば幸せになれるんじゃないかという幻想を抱いていた気がします》と語り、続けて次のように3回目の結婚にいたった経緯を明かしている。

《でも、幸せって相手がくれるものじゃないんですよね。「自分で自分の人生を満たすことができる」っていう自分への信頼がないと、幸せにはなれないんだと気づきました。今のだんなさんと出会ったのは、ひとりでも人生豊かに生きていけるって思っていた時期でした。やっと私も精神的に自立できたかと思うので、人生の豊かさをシェアしながら共に生きていきたいです》(『MORE』前掲号)

 3回目の結婚はまず相手に「家事が苦手です」と打ち明けるところから始まったという。ともさかは、たとえ内面ではいっぱいいっぱいでも「できない」となかなか言えなかったが、このときは最初から飾ることなく正直に伝えてみると、結果的に相手も自分もハッピーだと気づく。以来、《夫は、私の「できない」を否定せず、「人には向き不向きがあるのは当然。でも、苦手なことを理解してできるようになったら楽しいよ」と一緒にサポートしてくれる》とか(「STORY web」2024年2月6日配信)。

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