英国流にくつろぐ午後、ノルウェーを味わう白夜

 ノルウェー語で“深く入り込んだ湾”という意味を持つフィヨルド。約1万年前、氷河によって削られた谷底に海水が入り込んで生まれた複雑な地形だ。深く細い入り江の水面はしんと鎮まり、両側に切り立つ崖を歪みなく映す。その水鏡にドレープを残しながら、船は優雅に4日目の寄港地、スキョルデンへと進んでいく。

 この日は下船して港を軽く散策するにとどめ、船での時間を満喫することにした。ショップを併設したライブラリーや、乗船したセレブリティの写真が並ぶギャラリーなどを巡った後、楽しみにしていたカクテルテイスティングのプログラムへ。

 高層デッキ船首にあるバー「コモドアー・クラブ」で、歴代提督にちなんだカクテル7種を次々と味わい、お隣のご夫婦と「あとはもう昼寝だね」と笑い合った。

 15時を過ぎるころにはグリルクラス専用ラウンジでアフタヌーンティーを。ポットサービスの紅茶とともにセイボリーや焼き立てのスコーンを味わう。「クイーンズ・ルーム」では行列ができるほど人気のアフタヌーンティーだが、ここでは落ち着いて午後のひとときを堪能できるのが嬉しい。

 とはいえ、満腹になるのは厳禁。今夜はスペシャルディナー“ノルドリーズ”を予定しているのだ。 サーモンやラングスティーヌ、鴨肉など、メニューにはノルウェーの山海の恵みがふんだんに並ぶという。

 さて、白夜の晩餐にどんな北欧の美味が待っているだろうか。

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CREA Traveller 2026年秋号
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