登窯が語る、栄えた時代の面影

 陶芸研究所を後にして、昭和初期に最も栄えた窯業エリアの面影を残す「やきもの散歩道」の町歩きが始まります。最初の目的地は、国指定重要有形民俗文化財の連房式登窯・陶榮窯です。

 常滑の登窯は江戸時代に鯉江方寿の父・方救が焼きものを効率よく生産するために導入したものだそうです。この陶榮窯は、明治20年頃に築かれたもので、全長22メートル、約20度の傾斜地に8つの焼成室が連なる大型タイプ。明治末期の常滑には、このような大型のものをふくめ登窯が60基ほどもあったそうで、常滑焼が一大産業としてこの地を支えてきたことがわかります。

 登窯の見学に続いて立ち寄ったのが、常滑市登窯広場展示工房館です。貴重な「両面焚倒焰式角窯(りょうめんだきとうえんしきかくがま)」が保存・展示されているほか、1階では若手作家の作品展示や月替わり展示が行われており、2階の工房スペースでは、常滑焼を代表する招き猫などに専用ペンや絵具で挑戦できる人気の絵付け・陶芸体験が楽しめます。

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