【相談】冷蔵庫がカオス

【お悩み】
旅先で買ってきた佃煮や友人からもらった海外の珍しい調味料などで、冷蔵庫がごった返しています。賞味期限が切れた瓶詰の蓋をあけて匂いをかいで、大丈夫そう、まだ使える、とか思って処分できずにいます。(54歳・女性・冷蔵庫パンパン)

 それが冷蔵庫です。私の冷蔵庫も調味料の有象無象でいっぱいです。で、1年に一度、カビの生えたもの、賞味期限が切れて2年以上のものを処分します。調味料なんて塩や砂糖をふんだんに使ってるから、腐ることはなかなかないですからね。でも、賞味期限2年すぎても使わないってことは、この先も使わないですからね。

 「2年袖を通さなかった服は処分しろ」という教えがお掃除界にはありますが、私はこの教えには断固反対です。「5年寝かした服は、ヘビロテになる可能性大」が私の持論です。なので、服はずっと取っておきますが、調味料に関しては2年使わなかったものは処分することにしています。

 なんでしょうね、「これ、めちゃくちゃ美味しいよ」と人から勧められたものって、私の経験上、打率2割5分ってとこですかね。4回に1回。確かに美味しいっちゃあ美味しいけど、ヘビロテになるまでではない。なんつーのか、期待値が上がりすぎちゃってるというのか、勧めてくれた人ほどの興奮を味わえたことないですよね。

 自分で冒険して見た目で買ったものも、打率2割ってとこですかね。当然、見た目だけで買ってますから打率はもっと低い。ジャム、塩、ドレッシング、味噌だれ、だし醤油、出汁、メキシコの辛い調味料、中国の辛いタレ、「ご飯のお供に」と書いてある瓶、ふりかけ、数え切れない不発弾が私の冷蔵庫にあります。

 料理人の方から「これ美味しいですよ」ともらった「あごだし」は本当に美味しかったです。この方は本当に美味しい料理を作るんですね。素晴らしい舌を持っている。そしてこの方は素晴らしい舌を持っていると私が信じ込んでいる。崇めている。ここも大きなポイントの一つではないかと思います。いわゆるプラシーボ効果も発揮されているのではないかと思います。

 あなたにお土産で調味料をくれた友人を、あなた、それほど尊敬してないでしょ? 尊敬って料理の面でですよ。その時点でホームランは起きないです。

 続きは「CREA」2026年秋号でお読みいただけます。

光浦靖子(みつうら・やすこ)

お笑い芸人・エッセイスト。1971年愛知県生まれ。幼なじみの大久保佳代子と「オアシズ」を結成。国民的バラエティー番組『めちゃ×2イケてるッ!』のレギュラーなどで活躍。また、手芸作家・文筆家としても活動する。著書に『私が作って私がときめく自家発電ブローチ集』(文藝春秋)ほか。2021年からカナダに留学中。

『ようやくカレッジに行きまして』

カナダに移住して1年、ワーキングビザを目指してシェフ訓練校に入学した50代のヤスコの過酷で多忙で涙と幸せの詰まった最新エッセイ。口絵では、バンクーバーのご自宅やキッチンの写真も掲載。

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