チャームポイントの“笑顔”を完全封印……!

――美玲という人物の人生をどう生きるかを考えたとき、最終的にどのような演じ方にたどり着いたのでしょうか。

 美玲はもともと霊感が強くて、心霊スポットへ肝試しに行く4人の中でも、積極的に行きたいと思っていたわけではないんです。みんなの流れで一緒に行くことになってしまった女の子なのかな、と。だから、どこか不憫な一面のある人物なんじゃないかと思いながら演じていました。

 実は数年前、地元の仲のいい友達4人でドライブをしながら星を見に行ったことがあるんです。あとから、そこがたまたま心霊スポットだったと知って(笑)。そんな実体験も思い出しながら、美玲だったらどんな気持ちになるだろう、と想像を膨らませていました。

――ME:IでのMOMONAさんといえば、太陽のような笑顔が印象的です。美玲として、チャームポイントといえる“笑顔”を完全封印することは、どのように思われましたか?

 とても難しかったです。普段の私は、常に笑顔でいるタイプではないのですが、アイドルという職業柄、どんな状態でもカメラの前では笑顔でいることが当たり前です。

 だからこそ、お芝居では普段の活動とのギャップをたくさん感じました。例えば、ヘアメイクひとつをとっても、アイドルの現場では常に一番きれいな状態に整えますが、映画ではシーンごとの“つながり”を何より大切にするので、あえてそのままにすることもある。その違いは最初、とても新鮮で不思議な感覚でした。

――撮影時の印象的なエピソードや、清水監督の演出についてはいかがでしたか?

 屋外での撮影が多かったので、「日が落ちたら撮れない」「日が昇ったら撮れない」という、時間との勝負でした。だからこそ、一つひとつのシーンを丁寧に、でもテンポよく撮影していく現場だったのが印象に残っています。

 なかでも忘れられないのが、板垣李光人さん、綱 啓永さんとの掛け合いのシーンです。脚本を読んだとき、私はしっとりとした空気感をイメージしていて、その先入観を持ったまま現場に入っていました。でも、清水監督が求めていたのは、もっと気迫のある芝居だったんです。

 「そこ、もうちょっと声を出して! 普段、歌っているんでしょ?」と声をかけていただいて、自分が思い描いていたものとの違いにハッとしました。同時に、「現場では、自分のイメージに固執するのではなく、もっと柔軟に応えていかなければいけない」と気づかされて。本当に勉強になった経験でした。

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