ブランド立ち上げまでの道のりは順風満帆ではなかった
――元々あったジャスミン愛が、着々と育まれていって香水となったんですね。現在の製品化までは、どんな道のりだったのでしょうか? 初めから香水を作られたのですか?
いえ、香水になるまでにかなり試行錯誤しています。まず2022年に社内ベンチャー制度が始まったので、初めは以前からあるといいなと思っていたジャスミンの専門ショップを提案し、その案が通りました。ですがそれではすでに世の中にある事業の延長になってしまうため、何十人もに香りについての不満点をヒアリングして、課題を探りました。その時は社内でもまったく注目されていなくて、「ジャスミンだけで本当に事業性はあるの?」「ジャスミンの香りが好きな人って、そんなにたくさんいるの?」というような懸念も言われましたね。
――決してあっという間に出来上がって認められた、といういわけではないのですね。
初めに、香りをしみこませられる木のバングルと、しみこませるためのロールオンのアロマオイルを作ったのですが、バングルの方は思ったように売れなくて……。ところがその時の売り場で、ロールオンのアロマオイルだけが欲しい、という人が続出したんです。「この香りの香水が欲しい」という声もとても多く上がり、やはり、私のようなジャスミンラバーが他にもたくさんいるんだ! と確信を得ました。
――ジャスミンラバーの鼻に、しっかり引っかかったんですね。
はい。そこで、やはり咲きたての本物のジャスミンの香りの香水を作ろう、と決意しました。
“Crazy Jasmine”ネーミングの由来
――“Crazy Jasmine”という名前も、一度で覚えてしまうインパクトのあるネーミングですよね。
それが実は、割とパッと決めてしまった名前なんです。香水を作ったころに、一度ギフトショーに出展したのですが、ブースに名前を付けないといけなかったため、パッと決めてつけてしまいました(笑)。
私と同じように、「とにかく本物のジャスミンの香りが好き!」という人たちの気持ちを表したいと思ってつけた名前です。また「毎日頑張っている人を、ジャスミンの香りで癒したい」というコンセプトで、今後も事業展開を進めていきたいと思っています。
» 後篇を読む:【大バズり香水】売れに売れている! ジャスミンラバーたちがもれなく沼る「Crazy Jasmine」香水4種類&アロマを徹底紹介
●お話を伺ったのは……
向田陽子(むかいだ・ようこ)
株式会社 Crazy Jasmine Tokyo 代表取締役社長 向田陽子さん。2006年に伊藤園にデザイナーとして中途入社。「Relax JASMINE」のパッケージデザインに17年間携わる。2022年、社内ベンチャー制度にジャスミンに特化したショップや製品の企画を提案。紆余曲折を経て、2026年、ジャスミンの香水を中心とした「株式会社Crazy Jasmine Tokyo」を設立。本物のジャスミンの香りを1年中楽しめるフレグランス製品を中心として、様々に展開中。
