下剤を服用する際の注意点

――下剤による前処置が、検査精度に大きく影響するというのは本当ですか?

 大腸内視鏡検査では「検査前にいかに腸をきれいにするか」が極めて重要です。下剤による前処置が不十分で腸内に便が残っていると、せっかく内視鏡検査をしても十分に観察できないからです。当院では、前処置が十分でないと判断した場合、朝の検査を午後に変更して追加で腸をきれいにしていただくか、別日に改めて検査をお願いすることもあります。

 腸内に便が残る理由として、前日の食事内容の影響や、下剤の飲み切り不足が挙げられます。また、腸の長さや走行など、もともとの腸の形態によって下剤が効きにくくなることもあります。

――となると、下剤はクリニックで飲んだほうが安心でしょうか?

 クリニックで下剤を服用する場合は、規定量をきちんと飲み切れたか、腸内が十分にきれいになっているかをスタッフと確認しながら進めることができます。最近では、前処置のための清潔な待合室や女性専用のトイレを備えた内視鏡クリニックも増えてきました。

 また、まれに高齢の方では下剤の影響で一時的に血圧が下がり、ふらついたり、倒れたりすることがあります。心配な方は、スタッフの見守りがあるクリニックで服用するほうが安心でしょう。

 一方、ご自宅のほうがリラックスできるという方は、自宅で下剤を服用してから来院していただいても問題ありません。決められた手順で規定量をしっかり飲み、排便がうすい黄色の透明な状態になれば、腸がきれいになった目安です。

――下剤を服用する前日の食事で注意すべき点は?

 検査前日は、玄米など消化の悪いものや、きのこ類・海藻類・根菜類など食物繊維の多いものは腸内に残りやすいため、できるだけ避けるようにしてください。キウイなど果物の種も腸に残りやすいです。ご自身で食事を用意される場合は、卵粥や白粥、薬味なしの素うどんなどが無難です。自炊にこだわる必要はなく、コンビニやスーパーで購入したものでも問題ありません。

 当院では希望される方には、「低残渣食」と呼ばれる、消化にやさしい食材や調理法を取り入れた市販のレトルト食品をご案内しています。ご自身で消化のよい食材を選ぶのが面倒だったり、働いていて調理するのが大変な方は、利用するのも一手です。

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